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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十四話 管理局との契約 前編
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してたジャージ姿である。
勿論、着替えた記憶などない。
「この格好は」
俺がリインフォースに尋ねると同時に開く扉。
「眼を覚ましたのね」
見覚えのあるというか俺の服一式を抱えたプレシアが部屋に入ってきた。
「ああ、先ほどな。
その服を持っているという事はこの格好も」
「ええ、悪いけど着替えさせてもらったわ」
一応、精神的には大の男である。
着替えさせられたというのは色々考えるところもあるが
「そうか、すまない」
あの血に塗れた服のままというのもアレなのも事実なので感謝だな。
「着てた服は使えないでしょうけど、一応家の地下室に置いているわ。
何かしらの細工はしているのでしょう?」
「ああ、助かるよ」
刃が突き破り、血に濡れてボロボロになっていたのだからプレシアの判断が妥当だな。
「それととりあえず着替えて出掛ける前にシャワーを浴びなさい。
服を換えたとはいっても血の匂いがまだ残ってるわよ」
ごもっとも。
女性の家に行くのに血臭を纏っていくわけにはいかない。
「奥がシャワールームになっている」
「ああ、そうするよ」
プレシアから着替えを受け取り、シャワーで血と匂いを洗い流し、黒のズボンにハイネックのグレーのセーターを着る。
「はあ」
軋む身体にため息をつきつつ部屋に戻るとフェイトが待っていた。
「士郎、もう大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。
本調子には程遠いがな」
心配そうに駆け寄ってきたフェイトの頭を撫でる。
「これからはやての所に行くんだろ?」
「うん、途中でなのはと合流して、それからはやてのところ。
そして、すずかの家でクリスマスパーティだよ」
「ああ、了解だ」
プレシアからコートを受け取り、着る。
「リインフォースはいかないの?」
「ああ、私は今夜戻る。
主はやてによろしく伝えてくれ」
「ああ、また後でな」
「フェイト、楽しんでいらっしゃい」
「はい、母さん」
「それと士郎、今夜の話の件は準備は出来てるわよ」
「ああ、ありがとう」
リインフォースとプレシアに別れを告げ、地上に降りるために転送ポートに向かって歩き始めるが、この身体だ。
歩みは自然とゆっくりとなる。
「士郎、本当に大丈夫なの?」
「万全ではないが、自然と治っていくからそんなに心配するな」
心配そうなフェイトと共に地上に降り、なのはと合流し三人で病院に向かうが、なのはからも心配されてしまったのは仕方がないのだろう。
病院ではやてと合流し、シグナム達とは一旦別れ、なのはとフェイト、はやてと俺の四人ですずかの家でクリスマスパーティとなった。
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