第6章:女の決意・男の勘違い
第12話:身勝手な連中
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お互い服はまだ着てるので、ディープな口吻を他人のベッドで堪能しているのだろう。
「おいオッサン! いい加減にしろよ……先ずは状況説明とか色々やる事があるだろう! イチャ付くのは今後幾らでも出来るんだから、今は落ち着いて話の出来る環境を整えろよ!」
放っておけば服を脱ぎだし本番に入りそうだったので、ウルフさんがリュカさんのマントを引っ張り、お二人を引き離そうと試みている。
「……んっ……うん……そ、そうね……リュカ、ウルフ君の言う通り……今は落ち着こう。後で幾らでも出来るんだから……ね?」
どうやら奥さんの方は多少真面なのだろう……名残惜しそうにだがリュカさんから顔を離し、身形を整えこちらに視線を向けてきた。
そして私は驚いた……いや、私だけではないだろう。
リュカさんの奥さんは、リュカさんが自慢するだけあって本当に美しかった!
どうしてこれ程の美女が奥さんなのに、旦那は浮気をするのだろうか!?
しかし、そんな疑問を口に出す前に、新たな事件が巻き起こる!
突如シンさんが「シ、シンシア!? 生きてたんだねシンシア!!」と大声を上げ、ベッドに座っているリュカさんの奥さんへ抱き付こうと駆けだした!
「あ! 言っておくの忘れてた……」
リューノさんの呟きを聞きながら、リュカさんに吹き飛ばされるシンさんを眺める……
私なら間違いなく死んでるであろう勢いで、我々の後方の壁に叩き付けられる彼の姿は、一生忘れないだろう。
一体何がどうなってるのか?
リューノさんは何を言い忘れてたのか?
シンさんは生きているのだろうか?
我々全員が見守る中……事態は進んでいく。
やっぱりリュカさん一家は、すべからくトラブルを発生させるらしい……
クリフトSIDE END
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