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プロローグ
解放
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『……の…みを、…の者…と…にあなたが…うの』
光の奔流の中。心に響く澄んだ女性の声。
美しい輝きと、淡い黄金の髪の毛に手を伸ばす。
つかめる物など無い。虚空を振り抜き、落ちていく自分を理解した。
そして、自分を手放した。
目覚めは遠いまま。空も遠のく。
光が離れていく。
放たれた小さな粒子。
笑顔を携え、涙を灯す。
そんな女性の凛々しい顔。
『私』は…、
彼女と彼女の距離は離れていく。
光り輝く大樹は世界に自由を解き放つ。
彼女こそが、ストーリー。
その始まりを描く者。
そして、終わりを描く者。
綻びを解く『彼女』は、眠る。
世界樹。
それは世界を守り、命を生み出し、送り出すもの。
何者をも許し、何者をも拒まない。
慈悲深き物語の守護者。
心の護り手。
風を言葉に、
空を歌に。
輝きを喜び、
光を注ぐ。
『あなたに栄光と自由を。そして、幸福を』
囚われの英雄を解き放つ。
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