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チェッカーズのクリスマスソング
第一章
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第一章

                   チェッカーズのクリスマスソング
「なあ」
「何だよ」
「どうしたんだよ」
 僕の言葉にだ。仲間達が応えてきた。
 僕を含めて七人だ。七人で部屋に集まってそのうえで話をしていた。外は冬で寒い。雪もちらついて余計に冬らしいものになっていた。
 部屋の中にはストーブがある。安物だ。それでも僕達には物凄い贅沢品だ。仲間達で金を集めてやっと買った。
 それを点けてビールを飲みながら話をする。あてはチキンナゲットにハンバーガー、それとカップヌードル、本当に安く済ませている。
 それを飲み食いしながらだ。僕達は話していた。
「次の曲どうする?」
 僕は仲間達に話した。
「A面の曲はできたけれどな」
「B面か」
「それか」
「ああ、それだよ」
 まさにそれだと。僕は仲間達に返した。
 仲間は口髭を生やしたのと色白なのが僕と同じヴォーカル、黒子のギターがリーダーでノッポがベース、細目がドラム、そして僕の弟がサックスだ。僕達のバンドはこの七人でやっている。
 その七人で集まってだ。そのB面の曲について話したのだ。
「それどうしようか」
「そうだな。冬だしな」
 ノッポが言ってきた。
「ここはあれだよな。クリスマスだしな」
「ああ、クリスマスか」
「そうだよな」
 髭と色白がノッポの言葉に乗った。
「A面の曲もクリスマスの曲だしな」
「それじゃあやっぱりB面もクリスマスでいくか」
「そうする?」
 弟も話に加わった。
「A面もB面もね」
「それでいいよね」
 今度は細目だった。
「どっちもクリスマスでね」
「そうそう。それでだけれどな」
 リーダーがだ。話してきた。
「A面が失恋だよな」
「ああ、確かにな」
「失恋だよな」
「それはな」
 皆リーダーのその言葉に頷いた。僕達の曲は失恋の曲が多い。このA面の歌もだ。やっぱり失恋の歌だった。
「最近B面も失恋の曲多いよな」
「だよなあ」
「失恋ものばっかだよな」
「だからな」
 またリーダーが言ってきた。
「ここはハッピーなものにしないか?」
「ハッピーなか」
「幸せな奴だよな」
「ああ、それだ」
 まさにそうした曲だというのだ。
「そうしようか」
「よし、それじゃあな」
「そうした曲でいくか」
「なあ」
 話が決まったところでだ。皆で僕に言ってきた。1
「それでだけれどな」
「歌詞、いけるか?」
「そっちは」
「ああ、わかったよ」
 提供された歌詞を歌うことが多い。けれど僕達は元々作詞も作曲も自分達でやりたかったしそうした曲も少しだけれど作ってきている。今度は自分達で作る曲だった。作詞はいつも僕の担当だ。
「それじゃあな」
「ハッピーな感じでな」
「それで頼
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