暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン~to the unknown world~
地下洞窟にて
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。流石だなキリト君は・・・」
これには驚いたのか後ろで立ち尽くしている四人もざわつき始める。
「俺ら全員、<陸軍中将>を持っている。つまり君と同じで中央サーバー使用権限を持つ「卿」になる条件を持っているということだ」
「それで協力して、その陸軍大将さんを探して許可を得ると同時に、卿になると?」
「・・・そういうことだ」
俺が話の趣旨を理解したとわかると、オルセとヴィルヌスはそれぞれ立っていた場所に戻った。
確かに、ユルドの金額がおかしいというのは薄々気づいていた。てっきり小さなバグだと思っていたが、まさかALO全体でそんなに事例があったとは。もしかしたら、このまま大きな事件に繋がるかもしれない。それに今は運営会社が事実上いない状態だから、俺達が何とかするしかないということか。
「わかった。協力するよ」
「ありがとう、キリト君」
そう言ったオルセは初めて口元を緩めた。この人は笑うとこういう顔になるのか。意外過ぎる。
「・・・どうした?」
「あ、いえ・・・」
意外すぎてついまじまじと見てしまったので、直ぐに勘づかれてしまった。
「メールに指輪が添付してあっただろ。それを嵌めといてほしい」
そう言われたので、俺はアイテム欄からダイヤモンドの指輪をだして右手薬指に嵌める。
「その指輪は連絡、移動手段に使える。移動の仕方は転移結晶と同じだ」
へえ〜。転移結晶と連絡のできる指輪、しかもダイヤモンド。いかにもゲームって感じの能力だな。凄ェ。
「それじゃあ、また後日連絡する。今日は解散だ」
「あいよっ」
合いの手のようにヴィルヌスが答えると他の四人も次々と消えていった。
えーと、転移結晶と同じなんだっけ?
「転移、スイルベーン!」
俺はオルセが転移するのと同時に淡い光と共に姿を消した。
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