暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
9弾 理子との密会
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が――――

 ぶんっ。

 思いっきり空振った。

 そして、ばし、と俺の手首をブッ叩く。

「うぉ?」

 がちゃ。

 その勢いで、俺の腕時計が外れて足元に落ちた。

 ……拾い上げると、金属バンドの三つ折れ部分が外れてしまっている。

「うぁー!ごっ、ごめーん!」

「別にいいよ。これくらいなら余裕で修理できるし」

「だめ!理子に修理させて!いっぱい修理させて!依頼人(クライアント)の持ち物を壊したなんていったら、理子の信頼に関わっちゃうから!」

 俺から腕時計をむしり取ると、理子はセーラー服の襟首をぐいーっと引っ張って開け、すぽっと胸の谷間にそれを入れて……っておい!

 俺は慌てて目を逸らす。危なかった、あのまま見てたら理子に「ミーくんは人の胸を覗いてくる変態」という噂を流されるのは目に見えてるからな。

「ミーくん、どうしたの?なんか顔が赤いけど」

「な、なんでもない!」

「そう?じゃあ、他に何か欲しい情報ある?」

「い、いや、もうそのくらいでいい」

 このまま話してると胸を見そうになった(決して見てはいない!)ことがバレそうだったので、俺は慌ててそう言うと、そそくさと温室を後にした。
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