暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
9弾 理子との密会
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
たい。アリアにはどんな実績がある?」
「あ、そこはスゴイ情報があるよ。今は休職してるみたいなんだけど、アリアは14歳のからロンドン
武偵局
(
ぶていきょく
)
の武偵としてヨーロッパの各地で活動してたらしいんだけど……」
少し声をシリアスにさせながら、理子はその大きな眼で俺を見上げてきた。
「その間、一度も
犯罪者
(
ターゲット
)
を逃がしたことがないんだって」
「逃がしたことが……ない?」
「狙った相手を全員捕まえてるんだよ。99回連続、しかも全員たった一度の
強襲
(
きょううしゅう
)
でね」
「なんだよ……それ……」
信じられない。Sランクという高ランクや、16歳にして2つ名持ちということから凄い奴だってことはわかっていたが……。
犯罪者の逮捕などという仕事が武偵に降りてくる時は、たいてい警察の手に負えないような奴を押しつけられるのが常だ。武偵はそれをしつこく何度も追って(これを武偵用語で強襲と言う)やっと逮捕するものなのだ、普通。しかしアリアは99回も連続で、しかもすべて一発逮捕らしい。
そんなバケモノみたいな奴に追われてるのか、俺は。
そう思うと気が滅入りそうだったので、俺は話題を変えることにした。
「あー……他には、そうだな。体質とかは?アリアは見た目的にハーフっぽいが」
髪も眼も赤いし、日本人離れしてぱっちりした二重まぶただし。
そもそも名前も、『神崎・H・アリア』だしな。
「惜しい。ハーフじゃなくてクォーターなんだよ、アリアって。お父さんがイギリス人とのハーフなんだって」
「ほうほう」
「そんでね。イギリスの方の家がミドルネームの<H>家なんだよね。すっごく高名な一族らしいよ。おばあちゃんがDameの称号を持ってるんだって」
「Dameって、おいおい。ってことはアリアって貴族じゃねえーか」
「そうだよ。リアル貴族。でも、アリアは『H』家の人たちとはうまくいってないらしいんだよね。だから家の名前を言いたがらないんだよ。理子は調べたから知っちゃってるけどー。あの一族はちょっとねぇー」
イギリスの一族で、高名で、しかも貴族ってことは……
「まさか、『H』家ってあの有名な探偵の一族なのか?」
「さあ、それはどうでしょう。理子は親の七光りとかそういうの大っキライだからねー。このことに関してはさっきあげた以上の情報はあげない」
理子は頑なに言おうとしないが、その態度で逆に確信を持てた。それにしても、マズイな。アリアが本当にあの有名な探偵の血を引いているのだとしたら、追い払うのは不可能かもしれない。
「はあ。どうやって追い払ったもんかな……」
「がんばれやー!」
と、俺の背中を叩こうとしたらしい理子のちっこい手
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ