暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
9弾 理子との密会
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たい。アリアにはどんな実績がある?」

「あ、そこはスゴイ情報があるよ。今は休職してるみたいなんだけど、アリアは14歳のからロンドン武偵局(ぶていきょく)の武偵としてヨーロッパの各地で活動してたらしいんだけど……」

 少し声をシリアスにさせながら、理子はその大きな眼で俺を見上げてきた。

「その間、一度も犯罪者(ターゲット)を逃がしたことがないんだって」

「逃がしたことが……ない?」

「狙った相手を全員捕まえてるんだよ。99回連続、しかも全員たった一度の強襲(きょううしゅう)でね」

「なんだよ……それ……」

 信じられない。Sランクという高ランクや、16歳にして2つ名持ちということから凄い奴だってことはわかっていたが……。

 犯罪者の逮捕などという仕事が武偵に降りてくる時は、たいてい警察の手に負えないような奴を押しつけられるのが常だ。武偵はそれをしつこく何度も追って(これを武偵用語で強襲と言う)やっと逮捕するものなのだ、普通。しかしアリアは99回も連続で、しかもすべて一発逮捕らしい。

 そんなバケモノみたいな奴に追われてるのか、俺は。

 そう思うと気が滅入りそうだったので、俺は話題を変えることにした。

「あー……他には、そうだな。体質とかは?アリアは見た目的にハーフっぽいが」

 髪も眼も赤いし、日本人離れしてぱっちりした二重まぶただし。

 そもそも名前も、『神崎・H・アリア』だしな。

「惜しい。ハーフじゃなくてクォーターなんだよ、アリアって。お父さんがイギリス人とのハーフなんだって」

「ほうほう」

「そんでね。イギリスの方の家がミドルネームの<H>家なんだよね。すっごく高名な一族らしいよ。おばあちゃんがDameの称号を持ってるんだって」

「Dameって、おいおい。ってことはアリアって貴族じゃねえーか」

「そうだよ。リアル貴族。でも、アリアは『H』家の人たちとはうまくいってないらしいんだよね。だから家の名前を言いたがらないんだよ。理子は調べたから知っちゃってるけどー。あの一族はちょっとねぇー」

 イギリスの一族で、高名で、しかも貴族ってことは……

「まさか、『H』家ってあの有名な探偵の一族なのか?」

「さあ、それはどうでしょう。理子は親の七光りとかそういうの大っキライだからねー。このことに関してはさっきあげた以上の情報はあげない」

 理子は頑なに言おうとしないが、その態度で逆に確信を持てた。それにしても、マズイな。アリアが本当にあの有名な探偵の血を引いているのだとしたら、追い払うのは不可能かもしれない。

「はあ。どうやって追い払ったもんかな……」

「がんばれやー!」

 と、俺の背中を叩こうとしたらしい理子のちっこい手
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