暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
9弾 理子との密会
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ん。がおー」
「指でツノを作らんでいいから。というか俺のファンクラブなんてあるわけないだろうが」
アリアと一緒に青海の公園を歩いてたことは否定しない。嘘じゃないしな。見られる可能性があるのに離れて歩かなかったアリアが悪い。
「ねえねえ、どこまでしたの!?」
「どこまでって、何がだよ」
「えっちいこと」
「するわけねえだろうが。そもそも、アリアは俺の趣味じゃない」
いくら顔が可愛かろうと、アリアは性格が悪すぎる。
「ふむふむ。ミーくんは貧乳より巨乳の方が好きと」
「誰が胸で判断したと言った。性格の問題に決まってるだろ」
「性格が良くて胸が大きい娘……つまりミーくんの理想の女の子は理子みたいな女の子ってことだね!?」
「違うから。ったく、理子はいつもそっち方向に話を飛躍させるな。それ、悪いクセだぞ」
「ちぇー」
「それより本題だ。アリアの情報……そうだな、まずは
強襲科
(
アサルト
)
での評価を教えろ」
「はーい。んと……まずはランクだけど、Sだったね。2年でSって、片手で数えられるくらいしかいないんだよ」
理子の話に、俺は別段驚きはしなかった。
アリアの、チャリジャックの時の身のこなし。
あれはどう考えても常人のレベルじゃなかったからな。
「理子よりもちびっこなのに、徒手格闘もうまくてね。流派は、ボクシングから関節技まで何でもありの……えっと、バーリ、バーリ……バリツゥ……」
「バーリ・トゥードか?」
「そうそうそれそれ。それを使えるの。イギリスでは縮めてバリツって呼ぶんだって」
俺は体育倉庫でアリアにぶん投げられた時のことを思い出す。
確かにあれは凄かった。受け身を取るので精一杯だったからな。
「
拳銃
(
けんじゅう
)
とナイフはもう天才の域。どっちも二刀流なの。両利きなんだよあの子」
「それは知ってる」
実際に見たことあるし。
「じゃあ、2つ名も知ってる?」
2つ名――――豊富な実績を誇る有能な
武偵
(
ぶてい
)
には、国際武偵連盟から2つ名がつけられる。
アリアは若干16歳にして、すでに2つ名を持っているのか。
俺が首を横に振ると、理子はニヤリと笑う。
「
双剣双銃
(
カドラ
)
のアリア」
――――
双剣双銃
(
カドラ
)
。
武偵用語では、二丁拳銃ないし二刀流のことを、ダブラと呼ぶ。
これは英語のダブルから来てるのだが、そこから類推するに4つ――――つまりカトロの武器を持つという意味の2つ名なんだろう。たぶん。
「笑っちゃうよね。双剣双銃だってさ」
「笑いどころがよくわからないんだが……まあいい。他には……そうだな、アリア武偵としての活動について知り
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