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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしもチートプレシア外伝 アルハザード調査記録
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この門を垣間見てのものではないかと言われているが、真偽のほどは不明である。
アル=ハザードが未来を見たかどうかなど確かめようがない。ただ、シャインの話によると「”凍てついた炎”には元々時間に関わる因果が纏わりついているから未来を見たのは間違いない」らしい。それに、彼は未来を見たかのような行動を実際にとっている事が複製したジュエルシードを調べることで判明した。
「未来は、観測者の目によって定義づけられると時系列に固定される。かつて時空間転移ロストロギアに纏わる事件によって実証された『事象収束現象』ね」
「ええ。彼がそれを見てしまった以上、”凍てついた炎”を完全に壊すことに世界は全力で抵抗する。逃げ道は無くなった」
実際にはそれにプラスして「彼は現代からタイムスリップしてきた転生者であり、リリカルなのはについて知識があった」という
時の引金
(
クロノトリガー
)
あってこその行動だったのだろう。憶測の内容は割とシャインが次元力を駆使して埋めたことなのだが。
「幸い”凍てついた炎”はある程度分割しても力を持ち続ける性質があった。そうして可能な限り分割したところ、数はぴったり21個。アルは最後の足掻きとして、所有者が強い意志を持って願わなければ発動しないという術式、そして21個が反発しやすくなるよう定義付け術式を施した。これは21個全てを集めて”凍てついた炎”を復元することが出来ないようにするため」
「『事象収束現象』はあくまで収束点に過ぎない。その前後を変更して観測した未来の意味を別解釈することで収束現象の本質的意味を変える。ジュエルシードの共鳴現象に時間的ロスが存在するのはこの反発術式の所為ね?」
「そういうことになるわ・・・・・・確かにジュエルシードは奇跡を起こす。でもそれは概念的奇跡ではなく”生命の創造”という奇跡であり、それは私達がフェイトを作った技術の延長線上でしかない。そしてアルハザードとはアル=ハザードの負の遺産であるジュエルシードその物を指していた―――」
「・・・そう」
残滓のプレシアは、その一言だけ呟いて目を伏せた。
非常に興味深い話だった、と思えた。久しぶりに学者時代に戻った気分になれた。
それと同時に―――
「アリシアを復活させる案、2つ残ってるけど説明しましょうか?」
「シード媒介の過去改変と、同じくシード媒介の肉体の再構成でしょう?どちらも無理よ・・・過去改変は時空転移門解放場所の選定とゲート維持が不可能な上に、異物混入による潜熱エネルギーと収束現象に巻き込まれて何も出来やしない。ジュエルシード21個全てがあれば多少条件は緩くなるけど・・・それだけ。肉体の再構成だって。アリシアを定義できるのは―――アリシアの意思しかないから。あの子の意思が存在しない限り、”
変わらぬ運命
(
フェイト
)
”が増える
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