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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
もしもチートプレシア外伝 アルハザード調査記録
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ド圏に存在し、現代魔法以上の水準を誇るシステムを作る技術力があったことになっている。出鱈目なんてレベルじゃないのだが、もはやプレシアにはどうでもいい事である。

「えっと、本当の名前はジールって言う君主制国家だったみたい。人口は推定5000人前後。システム全般を作ったのがアル=ハザードでジールってのはその奥さんね。君主はジールが務め、アルが魔法を追求する。当時のミッドは無秩序状態だったから地上と距離を置きたかったみたい。食糧生産プラント類も完備してたみたいだから凄いわよね・・・あ、これ調査結果の資料ね?血ぃ吐きつけても防水加工してあるから無駄よ」
「うっさい!・・・リニス!立ち上がるのが億劫だから見せて頂戴!」
「あー何かものすごく使い魔してる気分です。昔は全然頼ってくれなかったので・・・」
「何で嬉しそうなのよ・・・」

しっぽをうねらせるな鬱陶しい。データには空想で作ったにしては正確過ぎる情報が載っており、これならば偽装する方が骨折りだろう。つーかこれの調査に使った観測機自体が私のオリジナルなので算出データの並び順に癖がある。私が調べたデータを私が私に見せているのか。ややこしいな。

「で?」
「ん。ジールの中枢システムはアル=ハザードが所持していたロストロギア”凍てついた炎”で制御されてたんだけど、奥さんがそいつに魅入られてしまったらしいわ。何でも”凍てついた炎”は一種の願望機であり、特に生物に与える変化はDNAレベルのものだ・・・とアルは言っていたと彼の教え子の手記にはあった。で、それを利用して永遠の若さを手に入れようとしたジールは”凍てついた炎”を暴走させて・・・ってところまではハッキリしたわ」
「永遠の若さ・・・」
「ええ、永遠の若さ・・・」
「ちなみに私、使い魔だから歳とりませんけど」
「「きぃぃーーーっ!!」」

顔に小じわが増えて溜息が出る彼女たちとしては何となく惹かれてしまうワードであった。どっかの誰かが天才は歳を取らないって言ってたけど、そんな人間はバトル7とラー・カイラムの艦長くらいである。片方は元々老けてるだけだが。

それにしても、もしやアルハザードに伝わる「あらゆる願いがかなう」だの何だのの基になったのはそのロストロギアなのではないだろうか。それほど大規模な魔法都市をそれ一つで支えていたというのならあながちウソではない。

「いいもんね!天国の家族から無限の生命力分けてもらってるからちょっと若返ったもんね!」
「ちょっと何よアンタ私の癖に抜け駆けして!分けなさいそれ!生き返ったアリシアに『おかーさん老けた?』とか言われる前に早く!!YO☆KO☆SE!!」
「何よ見苦しいわねこの中年バツイチ女!」
「そっくりそのままアンタに返すわよ!!」
「何よこの―――」ギャーギャー!
「そ
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