第十話 チェスゲームですか敗北ですか
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がアーシアを呼ぶ。いまだに余裕のライザー。俺以外の治療を始めるアーシア。俺は疲労はあるが怪我はないし、念のため、警戒しておく。
「ブツブツ・・・(ユーベルーナを軽く上回る力に空間移動というレアな神器。是非とも俺の眷属に欲しいな・・・)」
何ブツブツいってんだ?悪寒がするが。
暫くして、二人の傷が癒えたらしい。
と、次の瞬間、アーシアに炎弾を放った!結界を二重にして炎弾を防ぐ。
「なっ!ライザー!あなた!」
「悪いな。あんまり長引くと君たちが可哀想だ。だから長引かないように倒そうと思ったんだが、予想以上に強いね。リアス、君の『兵士』は。(あっさりと受け止めた。やはり逸材だな。駒のコストはどれだけだ?)」
悪寒が増した。何考えてンだ?
「部長、勝負は続行ですね?」
「ええ!」
「こちらは俺と部長、アーシア、何よりも紫さんがいます。まだまだやれます。やれるんです!絶対に勝ちましょう!」
「よくいったわ!一緒にライザーを倒すわよ!イッセー!」
「はい!部長!」
バカが。根性論でどうにかなる範疇を越えてるんだよ。ここは大人しく投了した方が一誠のためだ。
「いくぜ!」
『Burst』
限界だ。よく頑張った。小説読んでいるんじゃなくて、現実で見ているからどれだけ苦しいかわかる。
血反吐を吐いて倒れる一誠。
「ブーステッド・ギアの能力はな、想像以上に宿主を疲弊させるんだよ。力を無理矢理倍加させていくこと自体、異常すぎることなのさ。体への負担は他の神器に比べると段違いに高い。この戦場を駆け回り、俺の下僕たちと戦いながら、ブーステッド・ギアを使い続けた。ーーリアスの『兵士』、お前はとっくに限界だったんだよ」
それでも、立ち上がって立ち向かい、そのたびに倒される。最早、傷ついたとか、瀕死とかそんな次元じゃない。
もうやめろ。
見ているこっちが辛いんだよ。
俺の魔力も尽きた。
後は最低限逃走に使える程度しかない。
わかんないのかよ。
もう万策尽きたんだよ。
て言うか、なんで俺まで感傷的になってるんだよ。
こうなることはわかってたはずなのに。
ああ、そうか。
俺も、ここで生きているからなんだな。
「私の負けよ。投了します」
終わった。
こうして、レーティングゲームは、俺たちの敗北で幕を閉じた。
負けるとわかっていた試合。
それでも、俺はもう、負けたくないと思った。
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俺は家に
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