第四章
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第四章
そんな有様でふらふらとしながら。俺達は演奏をはじめてだった。
「じゃあ楽しくやるか」
「明日もこんな調子か?」
「酒飲んで楽しくやって歌って」
「そうやってくか?」
こんなことを話してだった。俺達は楽しい音楽の中に浸った。
そんな俺達のパラダイス。ハイスクール時代はこんな調子だった。今と思うと馬鹿なことばかりしていた。けれどそれが楽しくて仕方なかった。
今も七人で集まってだ。その話をする。
ここでもビールにワイン、それと適当なあて。ビデオを観ながら話す。
「続編出てほっとしたけれどな」
「だよな。あのおっさんも若い時はこんなんだったんだな」
「悪に染まる前は凛々しかった」
「しかも善人だった」
「それがなああなったってのか」
「人間変わるよな」
「全くだよ」
このことは全員で実感した。心から。
「俺なんかもう腹がこんなに出てな」
「俺はもう髪の毛真っ白だぜ」
「禿げたよ、ったくな」
「俺もだ」
「もうあの頃が懐かしいよ」
こう全員で言い合う。七人集まればそれだけで。
「あの時は好き勝手やってたな」
「そうだよな。ハイスクールの頃は」
「今じゃ全員結婚して子供もできてな」
「俺なんてあれだぜ」
リーダーが笑いながら言う。もう髪の毛にツヤがなくなり随分しなびた感じになっている。俺にしてもそうだけれど随分と老けたものだ。
「もう上のガキがな、今度結婚するんだよ」
「おいおい、もうかよ」
「じゃああれか?孫できるのも近いってか」
「お爺ちゃんかよ。それって」
「早いな」
「俺だって信じられねえよ」
リーダーは口を尖らせて言うばかりだった。
「本当にな」
「だよな。俺の子供だってもう大きいしな」
「こっちもそうだしな」
「じゃああれか」
「そした覚悟も必要になるか」
「辛い話だな」
「全くだぜ」
何か齢を感じてそれで辛くなってきた。しかしだった。
ここでだ。俺がまた言ってしまった。特に考えることはせずにだ。
「まあそれでもな」
「それでも?」
「何だよ、それでもって」
「おっさんになった俺達に何かあるか?」
「それでな」
「いや、こうして集まればな」
どうなるかというのだった。俺は笑いながら話した。
その右手にはビール、目の前にはソーセージにスモークチーズ。そしてビデオがある。確かにビデオの性能もよくなってビールもソーぜー時も美味くなった。けれどなのだった。
「同じだよな」
「同じかよ」
「何と同じだよ、それじゃあ」
「一体」
「昔とな。ハイスクールの頃とな」
その時からだというのだった。俺はこう言った。
「老けたし色々なもんを抱え込んじまったけれどな」
「それでも同じか」
「かもな。こうして集まって騒い
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