暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜歪んだ時空とデスゲーム〜
SAO再始動
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アが感情を上手く読み取れないということは、SAOに出力する時にも誤差が生じるということなんだ』

『つまり君がヒースクリフを倒した時、君の悲しみが、ナーヴギアの許容量をオーバーしたため、君の悲しみは涙や表情ではなく”力”としてSAOに出力されたんだ』
「つまりお前は、ナーヴギアが不完全だから、俺がヒースクリフを倒せたと言いたいのか?」
『そうだよ』
「だが、お前が自我を持った原因とは関係ないだろう」
『ある。大有りだよ。元々、
”ゲームシステム内で出来ない事は出来ない”
というのがSAOの掟だったんだ。でも君は、あろうことかゲームシステムの掟を覆し、ゲームマスターでもないのにオーバーアシストをした。HP0にも関わらずヒースクリフの胸元に剣を突き刺したんだから。そんな光景を見せつけられた僕は、君の力を”限界を超える人間の力”として認識した。人間の力を知った。その力に魅せられたんだ。だから、今度はその力を取り入れたいんだ。
SAOゲームシステムは、謎多きナーヴギアの機能を駆使し、君達の住む現実世界とアインクラッドを統合する計画をつくったんだ。
計画の成就には、準備期間が2年ほど必要なんだ』
「現実世界とアインクラッドを統合……?」
『つ・ま・り、現実世界を地獄絵図にする予定だから、それまでにもう一度SAOをクリアしてねってことだよ』
「あのデスゲームがもう一度始まるのか……」
キリトが呟く。
「待て!SAOゲームシステム!この真っ暗な画面の中、俺達はどう攻略すればいいんだ?」
『おっと、ゴメンゴメン。君達の目には見えないか。低スペックな君達の目には背景が真っ黒に見えているんだね。じゃあ背景を低スペックでも見えるように設定するよ』
やたらと”低スペック”を連発するゲームシステムに、少しムッとするキリト。
「お……何だ?」
背景が、焦げたような音をたてながら彩られていく。

見覚えのない街の広場だった。キリトの目の前に噴水がある。噴水の真上に人が浮いている。SAOゲームシステムだ。
『僕の姿はもう見えているかな?』
「見えてるぜ」
『これが僕の、SAOでの姿(アバター)だよ』
ゲームシステムは、白髪で髪が長めで、ヒョロヒョロでひ弱な男に見える。そして真っ白なシャツと青いジーパンを装備している。武器のような物は一切見えない。
『では、今回のアップデートによる変更点を簡単に説明するよ。
1つ、アンチクリミナルコード有効圏内は無いよ。2つ、ゲームは76層からスタートし、75層以前のエリアは消滅するよ。3つ、犯罪を犯してもプレイヤーはカーソルがオレンジにならない。4つ、全てのオブジェクトは破壊可能オブジェクトになる』
「犯罪者を支援する気か……」
キリトが奥歯を噛み締める。
『ん〜、現実世界には”圏内”なんて無
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