暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜歪んだ時空とデスゲーム〜
SAO再始動
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だよ』
「なにィ!?大体、ここはまだゲームの中なのか?」
プレイヤーの1人が言った。
『そう言ってるじゃないか。言っておくけど、君達はまだ本当の意味でSAOはクリアしていない』
「どういうことだ!ちゃんと説明しやがれィ!!」
クラインの声が遠くから聞こえた。
『分かった分かった。哀れなプレイヤー諸君に1から10まで、説明してあげよう』
キリトは、謎の声にただ耳を傾けていた。
謎の声は、1つコホンと咳払いした後、長い説明を始めた。
『今の僕は、もはや自我を持った機械。僕はSAOのゲームシステムそのものなんだ。
茅場晶彦に作られ、デスゲームになっていた。今まで僕は君達の闘いを見てきたけど、どれも素晴らしいモノだったね。
では僕が何故、自我を持つようになったのか、説明しよう。
僕が自我を持つようになった全ての原因は、』
突然、スポットライトのような光が頭上から差し、キリト1人を照らした。
『彼、黒の剣士キリトくんだ!』
「お、おれ?」
キリトが自分を指差し首を傾げる。
『ではキリトくんに質問だ。君はヒースクリフがラスボスだと知って勝てる気はしたかい?』
「うーん、どうだろうな。どちらかといえば、勝てない気がした」
『うん、だろうね。何故なら、彼のステータスとスキルから計算して、君はまだヒースクリフには勝てないはずだった。なんで勝てたと思う?』
「分からない。でもアスナが倒れて、もう帰ってこないと思ったら、どこからか力が湧いてきたんだ」
『そうだろうね。ではナーヴギアの話をしよう。キリトくん、君は初めてフルダイブした時、何を感じた?』
そう聞かれて、キリトは少し悩み、
「ゲーム内のアバターと感覚がリンクしている所に驚いた」
『50点』
「…………」
沈黙するキリト。
『君の今の答えは50点だ。100点満点中』
「どういうことだ?」
『ナーヴギアの素晴らしい点は、アバターとプレイヤーの感覚リンクが出来る点ではない…………。最も優れている点とは……』
『曖昧ながら、ゲーム内で涙や表情として感情表現が可能な点だ』
「なるほど……」
やや納得するキリト。
だが、プレイヤーの1人が
「曖昧ながら、とは何だ?」
と聞いた。
『君達は、涙を流したことはないか?その時、君達は思わなかったか?”何故、多量の涙が流れるのか”』
キリトには何度かその経験がある。その度に、異様なまでの涙の量に驚かされる。
『ナーヴギアは、人の感情を細かに読み取り、表現することができない。さらに、読み取りには限界がある』
細かに読み取ることができないから、”曖昧ながら”なのだ。
『だがそれは、ヒースクリフにとっては失敗だったが、君達プレイヤーにとっては、嬉しい誤算だった』
「何が言いたいんだ?」
『ナーヴギ
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