第14話 護衛騎士
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ている者がいたはずだ。
だとしたらセシリアさんに非が全部あるとは思えないのだが。
ただ部外者の俺がフォローをしてもあまり意味がなさそうなので黙っていることにした。
「それで打開策として戻ってきてくださった英雄キラさんに護衛騎士をしていただくのが1番の良策だと思い頼んだのです」
何が良策だよ。
いろいろ言いたいことがある。
俺がいるから俺に任せるておかしいだろう。
俺の心を読んだかのように
「キラさんからアリスの護衛騎士をしたいといえば、王妃たちや貴族たちは、なにも言ってこないはずです」
「王族でも貴族でもない俺がアリス姫の護衛騎士になれば、かどをたてることはないと思うが、本当に俺でいいのか?」
「先程も言いましたがキラさんはこの世界の英雄なんです。その英雄が呪われた姫といわれ、また王位継承権のないあの子が普通に学園にかようのであれば、彼らも何も言えませんし、何も言わせません」
「え?アリス姫には王位継承権はないのか?」
「はい、10年前のクーデター後あの子の継承権は剥奪をしました」
「……」
アリス姫にはいろいろと同情するが、
今さら宮仕えしろと言われても抵抗があるが、
でも毎月一定の給料がもらえるのは魅力だが。
なんせ今無職だから。
「知ってると思うが戦時中に3ヶ月しか騎士として働いていないし、実際の作法や決まりごとなど全くわからない、俺は俺のやり方でアリス姫を護衛することになるが、それでイングランド王国に泥をかぶせることになるかもしれないぞ」
「かまいません、アリスが楽しく学園生活を送ってくれればそれで……」
俺は両隣にいる魔人を見る。
「いいんじゃない、あたいも綺羅から聞いていた学園に興味あるし」
「私もネイが作った学園に興味あります」
2人は別に構わないみたいだ。
あとは俺次第だ。
「護衛騎士になるてことは、この国に仕えるてことだろ?悪いがアルト王に忠誠なんかできないぞ。ましてやこの国にも」
「私に忠誠うを誓う必要はありませんし、この国に忠誠を誓う必要もありません。ただアリスを守っていただくだけでいいんです。王としてでなく父親としてお願いします」
アルト王が机に両手をおき頭を下げる。
セリアも頭を下げている。
こんなに必死なアルト王を俺は見たことがなかった。
それだけアリス姫のことを大事にしているんだろう。
だから俺は、
「わかったよ、俺でよけえば力をかそう」
初めてできた異世界の今は年上の友人が頭を下げて頼んでいるんだ。
俺はアリス姫の護衛騎士になることを決心した。
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