一話
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と笑い、タカミチは苦笑。このかは何とか明日菜をなだめようとしており、ネギは腕を組んで黙ったままだ。
「学園長、そろそろ話をすすめていただきたい」
大人二人が動かないため事体に進展が見込めないと判断したネギはその重い口を開いた。
「おお、すまなんだ。して、君の住む場所であったな」
既にネギが2-Aの担任を務めることは聞かされている。だからこそ明日菜は一人叫んでいるのだが……そこに、学園長はさらなる爆弾を投下した。
「このかに明日菜ちゃん、ネギ君を二人の部屋においてくれんか? まだ住むとこ決まってなくての」
「絶対にお断りです!!」
「明日菜〜」
即答だった。その後も、学園長と明日菜の不毛な言い争いが続いていたのだが、除々に明日菜が押され始める。しかし、援護の声は以外な所からやってきた。
「学園長、この際私を女性の部屋に住まわそうとしているのは置いておくが嫌がっている相手に無理強いするものではない」
皆の視線が一斉にネギへと向けられる。だが、ネギはそれを気にした風もなく言葉を続けた。
「誰か泊めてくれないかは自分で探す。だからそれ以上彼女に頼むのはやめてくれ」
「むむむ、しかしのぅ」
「じーちゃんもしつこいでー」
このかは別にネギを泊めることに反対ではなかったのだが、明日菜があまりにも反対するのと学園長のしつこい態度にこの時ばかりはネギの意見に賛同したようだ。
「……分かったわい。後日でいいから誰の部屋に泊まるか報告するように頼むぞ」
「了解だ」
この後、ネギは指導教員の源しずなを紹介され2-Aへと向かった。
おまけ
「これは……」
「全く、あの子たちったら」
2-Aの教室、その入り口に施された罠(黒板けし)。
「退屈はしなさそうだ……」
ネギは隣にいるしずなでさえ気づかないほどの小さなため息を一つ漏らす。されど、その口元は、わずかに緩んでいた。
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