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アーチャー”が”憑依
一話
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「ほんと!? 高畑先生高畑先生高畑先生……」

会話の内容は恋愛占いのようだが、生徒が教師にと言うのはどうだろうか……いや、逆よりはいいのか? と、どうでもいいことをネギは考えていたが、その占いを迷わず実行した少女に少しばかり忠告することにした。

「占いなんてものは参考程度にしておいたほうがいい。そうでないと痛い目にあうぞ」

既に女子高エリアに入っているにも関わらず聞こえた男……というか少年の声に二人の少女は揃って首を声のした方へと向けた。そこにいたのは勿論ネギ。

「ななな、何ですって〜!! ガキが偉そうなこと言ってんじゃないわよ!」

どうやら、二人の少女はそれぞれ思考が違うほうにいったらしい。ツインテールにオッドアイが特徴的な少女はネギが偉そうなことを言ったという方向へ。黒髪の長髪の少女はどうしてネギが此処に? といった具合だ。

「経験者からの忠告……アドバイスのつもりだったのだがね。気にさわったのなら謝ろう」

その言葉を聞いた瞬間、ツインテール……明日菜の中でのネギの評価が生意気なガキから大人ぶった生意気なガキにグレードアップした。

「占いでなにかあったん?」

「まぁ、過去に少しな」

怒りのゲージが上昇の一途をたどる明日菜をよそに黒髪の少女……このかとネギは話を続ける。

「そうなんか。そういえば、ここは女子校エリアなんやけど……迷子?」

「そ、そうよ! 此処はアンタみたいなガキがいていい場所じゃないわ!!」

迷子というのはともかく、その言い方はどうなんだと明日菜に若干批判めいた視線を送るが効果はないようだった。

「別に迷子というわけではない。此処に来たのはちゃんと理由がある」

「理由って何よ!?」

唾が飛んできそうなほどの大声に若干顔をしかめながらネギは答えた。

「どういうわけか学園長は常に女子校エリアにいると聞いたのでな。会うためには此処に来るしかなかった。文句は学園長に言ってくれ」

「あ〜、確かにじいちゃんいつもこっちにおるな〜」

「ああ、一時変態かと疑ってしまったほどだ」

二人が学園長に関する談義を交わすなか、放っておかれた明日菜は何かが限界に達したようだ。

「アンタみたいなガキが学園長に何の「そこらへんにしてあげてくれないか、明日菜君」

再び明日菜の怒号が響こうとするなか、それを止める声があった。



「学園長!! 一体どういうことなんですか!?」

場所は変わって学園長室。そこに、一人の少女の叫び声が響いていた。


「明日菜、ちょっと落ち着きー」

「落ち着いてるわよ!!」

10人が10人反論しそうなものだが、あいにくとそれを突っ込むような人物はここにはいない。学園長はフォッフォ
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