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ヘタリア大帝国
TURN113 ソビエト占領その二
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「どの星域にも」
「ベラルーシさん以外はどの国も枢軸軍に加わってくれましたが」
「それでもです」
「カテーリン書記長はいなかったな」
「何処にもですね」
「ミーりゃ首相やゲーペ内相も」
 無論だ、ロシア兄妹もだ。
「いませんでしたね」
「しかし亡命した形跡はない」
「ではソビエトにいますね」
「しかしソビエトの全ての星域は占領した」
「くまなく探しましたが」
 占領した全ての星域の至る場所をだ、だがだった。
「一体何処に隠れておられるのか」
「もしかするとだ」
 ここで東郷の目が光った、そのうえで日本にこう言った。
「俺達は一つ思い違いをしているのかも知れない」
「思い違いといいますと」
「そうだ、若しかするとだ」
 どうかというのだ、東郷は日本に対して話す。
「ソビエトには宙図に載っていない星域があるのかもな」
「まさか」
「いや、ソビエトは秘密主義の国だ」
 このことはよく知られている、ソビエトはそうした国なのだ。もと言えばカテーリンがそうした考えの持ち主なのだ。
「有り得る」
「そうだな、しかしだ」
「問題はその星域の場所ですね」
「何処にある、それは」 
 東郷は彼にしては珍しくいぶかしむ顔になった、そこがどうしてもわからないというのだ。
「一体な」
「その場所がわかっていない星域ですか」
「そうだ、それは何処にあるかだ」
「わからないですね、本当に」
「ここは慎重にワープ航路を調べよう」
 これが東郷の出した解決案だった、正直これしかなかった。
「そうしよう」
「では暫くの間軍事行動はそれに専念しましょう」
「ああ、今のところはな」
 こうして枢軸軍はソビエトのワープ航路を綿密に調べることをはじめた、だが彼等の動きはこれで完全に停止してしまった。
 カテーリンの所在がわからなくなっていることは連合軍にも伝わっていた、エルザもその話をロンドンで聞いた。
 そのうえでだ、イギリス兄妹とモンゴメリーにこう言うのだった。
「あの航路のことはね」
「そろそろと思ってたけれどな」
「女王にもお話しようと」
「あの航路は女王といえどもね」
 前女王であるエルザの言葉だ、それだけに重みがあった。
「即位してすぐには知ることの出来ない程のものだから」
「ああ、俺達だけが知っているな」
「そうしたものですから」 
 イギリス兄妹も難しい顔で話す。
「しかしな、宙図に載っていない場所があるのかよ」
「まさかと思いますが」
「中央アジアや中南米はわかっていたわ」
 そちらはだというのだ。
「ソープ帝国についてもね」
「しかしな、ソビエトにそんな場所があったのかよ」
「まさかとは思いましたが」
「いえ、それも有り得ることです」
 モンゴメリーがイギリス達に話し
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