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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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……。だが、それだけではこれを覆せないだろう。
「では、最後の問題は取り消します。ですが、篠ノ之博士に聞きたいことがあります」
「ん?何かな、しゅんくん」
さて、最後の仕上げだ。
「パッケージのインストール時間、短縮できますよね?」
その台詞にその場にいた者が、何を馬鹿なことを言ってるんだ、という空気になる。
「ん〜、どうしてそう思ったのかな?」
「先程、俺もパッケージをインストールしました。その時、思いました。無駄が多過ぎると。おそらく、俺が手を加えれば5分は短縮できるかと思います。俺でさえも5分は短縮できる代物をあなたが短縮できないわけがない。俺の見立てでは…………10……いや、紅椿の設定時間と同じ7分くらいまで短縮できるのでは?」
その説明を聞いた瞬間、束が嬉しそうに分かった。
「ふふ〜、しゅんくんも私と同じ結論に達してくれいて嬉しいよ!パッケージインストールは無駄が多すぎる。私が、最初の頃にやったといえど、あれは失敗だね」
その台詞に千冬さえも驚いていた。それはそうだ。ある意味、今の技術を卓越した会話をしているのだ。誰しもが思わなかったパッケージインストールに無駄があったのだ。それを天才と学生が話しているんのだから。
「でも、ちょっと買いかぶり過ぎかな。私でも、10分は切れないよ。そこは残念だね」
唖然。何度目かわからない唖然が場を支配する。束自身にもそうだが、俊吾にもその唖然は向けられていた。
「うんうん、しゅんくんは私の見立て以上の反論してくれたね!正直、ここまで劣勢になるとは思わなかったよ!でも、今言った問題点を全て覆せるって言ったらどうする?」
……それはない。限界値はどうにかなるだろうが、経験値的なものはどうにもならない。
「というか、しゅんくんが言ってる事って当たり前なんだよねぇ。誰も何も言わなからダメかと思ったよ。気付けてない人間はダメだね。結構分かりやすくしてたのに」
おそらく、その台詞は千冬に言いくるめられ何も反論しなかったセシリアに言っているのだろう。少し、声色が冷たかった。
「まず、限界値はこのグラフを見て!これで万事解決!ぶいぶい!」
そこには丁寧に紅椿の性能について書かれていた。確かに、これで限界値問題は解決だ。
「あと、しゅんくんが言ってた経験値は確かにその通りだね。反論はできないよ。けど、別な角度から攻めるよ!紅椿には箒ちゃんの身体データが事細かに入っています!大体300時間分くらいかけて吸収するものがね!」
うそ……だろ?それは、稼働してデータを収集するって意味が無くなるじゃないか。
「というのは、さっきデータ採取した箒ちゃんのデータをそのまま紅椿にぶち込んだんだ〜」
…………やっぱり、こ
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