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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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は。
現在、その稼働実験中なのだが上手くいっていない。何故なら、一度に大量の水を扱えるようにはなかったがそれに意識を向けすぎて他の物に何も集中できないのだ。しかも、水の量が多くなったせいで制御も難しくなり、操作がままならない。
先程、一緒にラスティ・ネイルも一緒に使おうかと思ったが、ナノマシンに結構な容量を取られ、他の武器をもって来られなかったのだ。
「ああ、もう!………………これは、没かなぁ…………」
まともに武器として使えないのだ。しかも、容量にも難アリときた。それも致し方ないだろう。
「でも……このまま何も出来ないまま終わるのも癪に障るわね…………」
そんな理由だが、楯無には大事なことだ。これでも国家代表なのだ。『扱えないので無理』なんて理由は嫌だ、ということだ。
楯無は水との格闘をまた始めた。
謎の飛行物体が接近していることに気づかずに。
◇ ◆ ◇ ◆
今は旅館の一室に教員全員、一夏、俊吾、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、そして箒が集められていた。
「先ほど、ハワイ沖で実験稼働していたアメリカの第三世代型IS『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』が何者かのハッキングを受け暴走した」
その言葉を聞くと一夏、箒以外の専用機持ちの表情が変わった。
「これより、専用機持ちによって制圧作業を行う。質問があるものは挙手をするように」
「はい」
セシリアが一番初めに手を挙げた。
「敵ISの詳細情報を求めます」
「それはいいが、口外にはするなよ。した場合、国からの監査委員が24時間付くだろう」
「わかりました」
すると、目の前にディスプレイが投影された。そして、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の詳細情報が表示された。
「出力が高いですわね……」
「特殊武装ありってのが難点ね」
「流石にこれじゃ敵の戦闘力が未知数だね」
「一度くらい偵察はできないのですか?」
「それは出来ない。今、ISは超音速状態で移動中だ。アタックできるのは一度と考えてくれ」
……気になったけど超音速ってなんだろうね。正直、ここで聞いたらあれだし。あとで調べよう。
「敵が未知数となると短時間勝負だな」
「そうだね。しかも、一撃で敵を沈められるような攻撃」
そう言うと、みんなは一夏を見た。
あぁ、なるほど。一夏の零落白夜だったら一撃で沈められるか。
「お、俺!?」
みんなは静かに一夏を見つめている。
「織斑、無理ならやらなくてもいい。これは実戦だ。訓練とは違う。命がかかっている」
千冬さんが静かに聞いてきた。すると、一夏は段々と顔の表情が引き締まってきた。
「やります。俺がやっ
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