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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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した地図で銀の福音から一番近い浮島です」
浮島か…………。地図は覚えてるから、あそこか。よし。
俊吾は簪を近くの教員に任せ、部屋を飛び出した。部屋を出たとき、千冬から名前を呼ばれたが無視した。正直、命令違反だろう。懲罰ものだが、構ってる時間が惜しい。救出しなければ手遅れになる可能性がある。俊吾は全速力で外に向かった。
外に出るとISの用意をしていた一夏と箒がいた。俊吾に気づくと驚いた様子で、俊吾に声をかけた。
「ど、どうした、俊吾。そんな急いで」
「悪い、話してる時間はない」
俊吾は黒天慟を展開し、即座に加速した。高速移動パッケージのお陰で、いつもよりも周りを過ぎる景色がボヤける。その時、ISのコアネットワークを通して千冬が連絡をとってきた。
「大海!即座に戻れ!命令違反だ!」
「すみません、先生。俺は楯無さんの救出に向かいます。罰は後でいくらでも受けます」
そう言って、俊吾はISのネットワークを切った。これで、位置特定も連絡も来ない。だが、これは救援が来ないことを意味する。孤立無援状態というやつだ。だが、それは自分の責任。もし、危険な状態に陥ったら楯無だけでも逃がす。そう、心に決めた。
俊吾はさらに、速度を上げた。
◇ ◆ ◇ ◆
「あの馬鹿者は…………!」
千冬は机を拳で殴った。その場にいた教員と生徒は驚いていたが、直ぐに自分の仕事に戻った。今は緊急事態なのだ。そんなことに構ってはいられない。
「あ、あの、織斑先生。大海くんはどうするんですか……?」
控えめに麻耶は千冬に聞いた。
「……今は作戦を優先します。あの馬鹿の回収と処罰はその後で」
「わ、分かりました!」
麻耶は仕事に戻った。麻耶が去ったあと、落ち着かない様子の千冬を見て、束は微笑んでいた。
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