暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第34話 塩田設置作業?二十四時間働けますか?
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こんにちは。ギルバートです。塩田設置について、あの後細かい話をしました。その中で一番の問題は、塩田の安全を如何に確保するかです。
そこで話し合った結果は、塩田の性能を偽る事でした。どの様に偽るかと言うと、生産コストをそのままにして生産量を実際の5分の1程度に偽装します。国王や公爵にだけは、口頭で実際のスペックを伝えますが、その他の資料には全て偽装スペックを公開します。
これにより、ドリュアス家を敵視する者達に“塩田の所為で、ドリュアス家を打倒出来ない”ではなく“ドリュアス家を打倒すれば、塩田が手に入るかも……”と、思考を誘導するのが狙いです。現在のドリュアス家のウィークポイントは“塩が高騰すれば責任を取らなければならない”と言う物です。父上やマギ商会関係者が、ゲルマニアに訪問したタイミングで岩塩取引を停止するように働きかければ、簡単に塩の値段高騰の責任を追及出来ます。まあ、実際はとんでもないカウンターが待っている訳ですが……。
他にも塩が高騰すると分かっている訳ですから、大量の塩を確保してこの機に一気に儲けようと考えるはずです。そんな奴らは大損するのです。この条件ならば、リッシュモン辺りが引っ掻かってくれそうです。(楽しみです♪ 塩爆弾♪ ソルトボォム♪)
しかし、明るい未来ばかり見ている訳には行きません。その前に、やる事やらなければなりません。と言う訳で、やって来ましたオースヘム。私と一緒に居るのは、護衛のクリフとドナです。
「先ずやらなければならない事は、オースヘムの守備を任されている者への挨拶ですね。その次に宿の確保です。そして、ホンダワラ系の海藻がどれくらい確保できるかも問題ですし、必要な人手の数も膨れ上がっています。海藻が足りない場合の代用品は考えましたが、その確保には更なる人手が必要になりますね」
「はい。解っております」
あれ? なんでクリフが、そんなに煤けてるのですか?
「あの、……ギルバート様」
「何ですか?」
ドナが言いにくそうに、話しかけて来ます。
「移動中にこれからの予定を、延々と念仏のように呟いていましたよ」
……ホントですか? そう言えば召喚した土メイジ(クリフ含む)を、どんだけこき使うか必死に模索していた様な気が。
「……クリフ」
「はい」
「すみません。以後気をつけます」
私は頭を下げましたが、クリフは「気にしないで下さい」と、返事をしただけでした。後でこの埋め合わせは、しなければなりませんね。でも、仕事はしてもらいます。と言うか、そっちは加減してあげる事が出来ません。
「それはそれとして、オースヘム守備軍の責任者の所に行きましょう」
私が誤魔化すように言うと、クリフは力なく頷きました。
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