暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第34話 塩田設置作業?二十四時間働けますか?
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事の続きかな)そんな事を考えていると、あっと言う間に食べ終わりました。食器を片づけ、いったん部屋に戻ろうと歩きだした所で、それは起こりました。

「大変だ!! ギルバート様が脱走したぞ!!」

 ……おい。私は犯罪者じゃないぞ。

 突然響いた大声に、思わず心の中で突っ込みを入れてしまいました。

「取り逃がしたら、シルフィア様の特訓フルコースと思え!!」

「応!!」

 いや、それはちょっと……罰としては酷過ぎる。……かな?

 出て行くに出て行けない雰囲気が、既に出来上がっています。自業自得とは言えこの状況は、私が悪いのでしょうか? そんな事を考えていると、後ろにある気配に気付きました。

「!?」

 私の背後に居た人間は、体当たりする様にぶつかって来ました。なんとか反応して避けようとしますが、身体の動きが鈍すぎて間に合いません。なすすべなく体当たりを食らい、そのまま取り押さえられました。

「放してください」

「ダメです」

 私を取り押さえているのは、守備軍から応援に来た土メイジの1人です。

「確保しました!!」

 耳元で怒鳴らないで欲しいです。その声を聞きつけ、ぞろぞろと皆が集まって来ました。

「良くやった!!」

 まるで賊を捕まえたような勢いです。止めて欲しい。

「ギルバート様は、絶対安静です。よろしいですね」

「いえ……しかし(……クリフ。なんか怖いよ)」

 日程的に、ここで素直に頷く訳には行きません。

「シルフィア様に、有る事無い事報告しますよ」

 ……脅されました。クリフは本気の様です。ここは逆らわない方が吉ですね。

「はい。解りました」

 私は泣く泣く了承しました。



 それから2日ほど安静にし、ようやく復帰の許可がおりました。作業を再開しましたが、相変わらず流下盤の《錬金》作業は、終わりが全く見えません。全体的に見ると残りは、枝条架の作業が5割強と流下盤の作業が5割弱です。枝条架の方は収穫の季節が終わり、領民達に余裕ができるので一気にスピードアップします。こちらは何とか間に合う計算です。しかし、流下盤の方が終わりません。このままでは、1月(ヤラ)中に終わらないです。

 ……なのに。

「1日の作業時間は、10時間までです」

 ……なんでやねん。終わらないちゅーに。せめてその倍は欲しいです。(注 そんなに働いたらまた倒れます)……クリフは何を考えているのでしょうか? まあ、普通に考えれば、私の健康なんでしょうが……。復帰してから、やたらと調子が良いのに。仕方が無いので隠れて作業しようとしたら、一発でばれて監視を付けられました。お陰さまで対人関係が、ギスギスしていますよ。私が悪いのでしょうか?
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