暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第34話 塩田設置作業?二十四時間働けますか?
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しっかりしていないので、下手をすれば自領の物価にも悪影響が出てしまいます。無用な混乱はあちらも望んでいないでしょう」
……正論ですね。余程の馬鹿が居ない限り、問題は無いでしょう。私はアンリに大きく頷きました。
「私はこれから、流下式塩田のプロトタイプを設置に向かいます」
「「プロトタイプ?」」
アンリとジュールが、怪訝そうな顔をしました。今更試作する意味があるのかと言う事でしょうか?
「全体を通して、何処かに問題が無いか確認は必要です。ノウハウも手に入りますし。特に今回竹の代わりに枝条架に使う、麦藁の効果的設置方法や編み方は先に確認しておきたいですから」
私の言葉に納得したのか、全員が頷きました。
「プロトタイプの設置に2週間。更に、確認と問題点解決に2週間。と、考えているので、今から1ヶ月で設置作業を開始ししたいと考えています」
再び全員が頷きます。
「主な担当は私が水車と釜屋で、クリフが流下盤、ドナが枝条架、アンリ達は調達や労働力の確保です。ここまでで何か質問はありますか?」
全員が沈黙を持って答えてくれました。
「本格始動は先程も話した様に、1ヶ月後を予定しています。不明な点がありましたら、随時私の所に質問に来てください。絶対に解らないままで、作業を進めないでください」
全員がの返事を確認すると、私は更に続けました。
「アンリ達は麦藁(試作分)・水車と釜屋の建材・管理棟と従業員寮の建材の順番で、優先して調達してください。これが詳細です」
そう言って私は、道具袋から大きめの羊毛紙を取り出して渡します。それをアンリが受け取り、内容を確認しました。
「はい。問題ありません」
「では、いったん解散です。アンリとジュールは、調達の方よろしくお願いします」
「「はい」」
「クリフとドナは、出発前に打ち合わせした通りにお願いします。しつこい様ですが、少しでも不安があったら、必ず私に報告してください」
「「はい」」
そして、いよいよプロトタイプの設置作業を開始しました。
クリフの担当する作業は、以下の通りです。
第一段階として、ディティクト・マジック《探知》で設置場所の水平度を測定し、《錬金》で傾きの無い平坦な土地を作りだします。
第二段階として、《錬金》で1メイル角の流下盤パネルを作成します。
第三段階として、流下盤パネルを設置場所に並べ《錬金》で結合します。
最後に海水を流して問題無ければ、《固定化》をかけて終了です。
クリフは《錬金》で、なかなか流下盤の黒色(太陽光の熱吸収の都合で黒が良い)が出せずに、大変苦労していました。今後応援として呼ぶ土メイジも、同様の懸念が予想されます。それよりも心配
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