暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第34話 塩田設置作業?二十四時間働けますか?
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タガタと震えたのは気のせいでは無いでしょう。まあ、如何でも良いです。



 次の日に隊舎を出発し、塩田予定地に一番近い村を目指します。クリフは昨日の愚痴合戦の所為か、かなり回復していましたが、代わりにドナが憔悴していました。

 村に到着すると、熱烈に歓迎されました。どうやら塩田の話が村全体に伝わっている様で、村長の愛想がやたらと良いです。私はこの状況にゲンナリしながらも、マギ商会の協力者と接触する事にしました。

「村長。マギ商会の人間が、先に到着している筈です。何処に居ますか?」

「はい。こちらの方達がそうです」

 目的の人物は、村人達の輪の直ぐ外に居ました。見た目は商人風の男で、25歳位の金髪青目の男です。その顔を見た覚えがありました。資料庫を建てた時に一緒に作業した男で、名前は確か……アンリだったはずです。そしてその隣には、20歳位の銀髪青目の青年が居ました。同じく商人風の格好をしていましたが、こちらには見覚えがありません。……現地採用の新人でしょうか?

「お久しぶりです。ギルバート様。以前資料庫の建設をお手伝いしたアンリです」

 どうやら私の記憶は正しかった様です。

「良く覚えています。建材の調達では、無理をさせてしまいましたね」

 私の返事に、アンリは嬉しそうな顔をしました。

「所で、もう1人の方は誰なのですか?」

「あっ……はい。こいつは、ジュールと言います。ほら。挨拶」

 アンリに促されて、ジュールが自己紹介を始めました。

「初めまして。ジュールと言います。採用されたばかりで、至らぬ点も有ると思いますが、よろしくお願いします」

 どうやら本当に新人の様です。おどおどした感じはありませんが、商人特有のずぶとさが感じられません。しかし私の歳を予め聞いていたのか、戸惑いなく頭を下げて来ました。変なプライドが無さそうなので、成長が早いかもしれません。将来が期待出来そうです。

「よろしく。先ずは今後について話しましょう」

「では、酒場の方へ行きましょう。宿屋も兼業しているので、塩田建設の拠点となります」

 私達はアンリに導かれて、酒場に来ました。

「早速ですが、海藻はどれくらい確保出来そうですか?」

 私は開口一番に、アンリに聞きました。

「以前のプランでも、無理をすれば何とかと言った量でした。増加分を補うのは不可能です」

「やはりですか」

「代替え品の案はあるのですか?」

「ええ。麦藁を編み込んで、《固定化》をかける案で行こうと思っています。効率的には、海藻と大差ないとみています。しかし麦藁を編み込む人員と、《固定化》をかける人員が必要になります。その代わり、海藻を交換する人員を削減できるメリットも有ります。将来的
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