暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第33話 さあ領地改革だ!!でも人手が足りない!!
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な……。
「恐らくこちらの見張りの中に、リッシュモンの息がかかった者がいたのでしょう。しかし、商会の帳簿の中から料金の二重取りの証拠が見つかりましたので、投獄されていた横領犯は放免されました。放免後に彼はリッシュモンが犯人と騒ぎたてましたが、残念ながら証拠が無い為決定打になっていない状況です。それでもリッシュモンの立場は、以前の事(メンヌヴィルの件)もあり追い詰めるに十分で、高等法院長の座を退く事になりました」
「……引き際がアッサリしすぎているな」
「そうですね」
父上が思わず漏らした感想に、私は頷きました。
「いったん所領に身を隠し、ほとぼりが冷めるのを待つ心算だろう。今まで稼いだ財産も無事だろうから、遠く無い未来にまた顔を合わせる破目になるだろう」
「そう……ですね」
父上の言葉は、鬱になるほど説得力があります。いい加減リッシュモンには、(この世から)退場して欲しいです。
「王都では、リッシュモンの後釜争いが発生しています。油断は出来ませんが、時は稼げたと見て良いと思います」
カロンの言葉に父上が頷くと、取りあえずこの話題は終了ですね。
「次にマギ商会の拡大についてです」
カロンはいったん言葉を切ると、眉間のしわが無くなり普通の表情に戻りました。どうやら、こちらの報告は期待出来そうです。
「来るべき塩の流通ルートの確保の為、マギ商会の拡大は必須事項と考えます。しかし、人材確保が難しい状況です。よって代案として、他の商会を傘下に組み込む事にしました」
その話は、既にこの場に居る全員が知っています。何気にその案を出したのは、私だったりしますし。
「既にいくつかの商会と話をして、話をまとめています。有名な所では……」
カロンの口から出て来る商会名は、中小に属する商会では有名な所です。その中には、モンモランシ伯を相手に、秘薬を取り扱っている商会もありました。まあ、これは私が推薦した商会ですが。と言うか、これからモンモランシ伯は“水の精霊の涙”を原料とした秘薬を大量に出荷するのです。それに乗らない手はありません。
「以上です。詳細は、後ほど報告書と一緒に提出します。それと、リッシュモンに協力していた商会のシェアを、一部ですが奪取に成功しました。こちらも詳細も、後ほど報告書と一緒に提出します」
「うむ。良くやった」
「ありがとうございます」
父上のお褒めの言葉に、カロンは恭しく頭を下げました。そして、また口を開きました。
「侯爵。お願いがあります」
「なんだ?」
「今後王都での取引が大規模化しますので、王都に支店が欲しいのですが……」
「許可する。詳細は報告書と一緒に出してくれ」
父上は即答しました。リッシ
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