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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第33話 さあ領地改革だ!!でも人手が足りない!!
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で十分です」

 軽く微笑んで見せるファビオに、私も微笑み返しました。

「しかし、ギルバート様と一緒なら“達成できてしまうのでは?”と、考えてしまいます」

「あまり淡い期待は、持たないでくれると助かります」

 ファビオは私の言に笑みを浮かべながら、自分の席に移動しました。

 続いて入室して来たのは、金髪青目の男でした。彼がマギ商会の代表です。まだ30前の男ですが、若手の集まりのマギ商会では平均より上です。彼はなんと、ミーア(以前のギルバートの世話係)を娶ったカロンです。結婚を機に頭角を現し、今ではマギ商会の仮の代表に収まっています。ちなみにミーアは、出産を機に落ち着きを得て、今では良妻賢母と言われているそうです。現場を見た事が無いので、私は信じていません。と言うか、信じられません。

 カロンに続いて入室して来たのは、白髪の混じった金髪と青目が特徴の戦士風の男です。彼はアルベールという名前で、守備隊長を長年務めて来た男です。今は侯爵軍の軍団長として、ドリュアス家に仕えています。未だに周りから(父上含め)守備隊長と呼ばれていますが……。

 私は座ったまま軽く手を振って、2人に挨拶をしておきます。最後に父上と母上が入室して席に着くと、いよいよ会議の始まりです。母上が聞き耳防止用のマジックアイテムが作動しているのを確認すると、父上の向かって頷きました。

「これより、ドリュアス領開発会議を始める」

 父上の宣言により、今回の会議が始まります。先ず今回の会議の趣旨を、父上が長々と(長いと言っても5分ほど)語ります。そして次に諜報部が新設された事と、ファビオの事が紹介されました。カロンとアルベールは、諜報部との連携と協力を約束させられました。

 これで新顔のファビオについては、話が終了です。

「先ずは、新しく所領に加わった地の領地運営についてだが、基本的にこれまでのドリュアス領の発展に倣う事にした。当然問題もいくつかある。資金については、ヴァリエール公爵の協力によってどうにかなった。人口不足は移民に頼る事になる」

 父上の言葉に、カロンとアルベールの顔が僅かに引き攣りました。それも仕方が無いでしょう。父上の言葉は、貴重な人材を教育に投入すると言う意味です。領内の人材不足は、深刻な問題です。言葉にこそ出しませんが、移民してきた人間の教育に人材を割くのか? と言う顔をしています。

「教育を任せられる人材については、ドリュアス領内で新たに募る事とする。一応は教員である為、当然雇用条件は他より良くする。試験内容は、テストと3か月の実地試験を考えている。試験官は、今現在寺子屋で教えている者達だ。読み書き計算とドリュアス領の常識なら、それで問題ないと判断した。……それと、ドリュアス領が移民を募っている事は、マ
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