暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第33話 さあ領地改革だ!!でも人手が足りない!!
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する配慮です。まあ、当のファビオには私の突然の行動に警戒させてしまいましたが。……次の人がすぐ来るでしょうし、ここは短期決戦ですね。
「目的は復讐ですか?」
私はズバリと聞く事にしました。ディーネの母ミレーヌは、近場の子供の面倒をよく見ていたそうです。ファビオもその1人でした。私の質問にファビオは驚きの表情を見しましたが、それもほんの一瞬だけで、すぐに平静を取り戻しました。ここまでなら、ドリュアス家の人間は知っていても不思議ではないからです。しかし続く私の言葉に、その平静が吹き飛びました。
「……ご両親の」
「ッ!! 何故!?」
これは父上と母上から聞いた情報です。この2人が知っているのは、ファビオも自覚していたでしょう。その上で何も聞かれなかったので、すっかり油断していた様ですね。かなり動揺しています。まあ、私の見た目(8歳児)もあるので、それも仕方が無いでしょう。
「あなたのご実家の店は、ディーネの親の商会が潰されたあおりを食らったと聞いています。そして、ご両親の事も……」
ロマリアの神官がディーネの親の商会を調べた際、金目の物を奪って行っただけでなく、取引があった商店も捜査したそうです。……捜査に加わった神官の中には、証拠と偽って堂々と金品を持ち出す者が居ました。モンモランシ伯が慌てて対策をとったそうですが、始祖の名の下に動く神官を完全に止める事は出来なかったそうです。略奪に励む神官に抗議したファビオの両親は、大怪我を負わされその怪我が元で逝ってしまいました。経営者が居なくなった店は、当然潰れてしまいます。その後ファビオは、モンモランシ伯に引き取られました。如何考えても、強い恨みを抱くでしょう。
「……はい」
「当家もロマリアには恨みがあります。しかし、復讐に手を貸せるとは限りませんよ」
これはドリュアス家の本音です。恨みが元で暴走して、ドリュアス家を巻き込む様なら、とても信用など出来ないからです。まあ、大隆起の原因である風石の件で、個人的に少しだけ溜飲は下がっていますが……。
「かまいません」
……即答ですか。どうやら、落ち着きを取り戻した様ですね。少しくらいなら本音を引っ張り出せると思いましたが、考えが甘かったみたいです。
「元々復讐出来るとは思っていません。相手にするには、あまりに敵が巨大すぎます。しかし木の精霊は、ロマリアの神官に一泡吹かせた事があると聞きますし。私は一矢報いられればそれで良いのです。それに表向きはどうあれ、ロマリアと迎合する気など無いのでしょう?」
……この言葉に嘘は無さそうですね。それにこの様子なら、余程の事が無い限り暴走はしないでしょう。私はファビオの目を見ながら、そう判断しました。
「当然です」
「なら、私にはそれ
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