暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第33話 さあ領地改革だ!!でも人手が足りない!!
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「深刻?」「どーいう事」
「はい。実は2人に、仕事を手伝えるようになってもらいたいのです」
私の言葉に、何故か2人は嬉しそうな表情を見せました。
「何故嬉しそうなのですか? 貴方達は……」
「ギルが手伝っているのに、私が手伝えないのは心苦しいと思っていました。ですが私達では、かえって邪魔になると思っていました」
「私も手伝いたいと思ってた」
ディーネとアナスタシアも、現状を憂いていたのですね。先程の自分の一方的な感情が、ちょっと恥ずかしくなりました。
「で、仕事の内容は何ですか? 私達に出来る事なら何でもやりますよ」
ディーネの言葉に、アナスタシアもうんうんと頷いています。
(……言ったな。ディーネ。その一言にありがとう。そしてアナスタシア。頷くなんて、なんて良い子なんだろう)
私は思わず(邪悪に)微笑んでしまいました。私の内心を察したのか、ディーネとアナスタシアの顔が引き攣ります。私はそんな2人にかまわず、口を開きました。
「二人に覚えてもらう仕事は……」
ディーネとアナスタシアが、涙目になり引きました。
「書類仕事です♪」
ディーネとアナスタシアは、必死に首を横に振りました。口からは無理と言う言葉が、漏れ続けています。
「無理じゃない。オボエロ」
「いやいやいやいやいや……。私達の歳を考えてください。如何考えても……」
「そうよ兄様!!」
2人の必死に反論を、私は黙殺しました。
「オーギュストに頼んで、書類仕事が出来そうな使用人を選出してもらっていますので、選出された者達と一緒に教育を受けてもらいます。講師はオーギュストが無理してやってくれるそうなので、絶対に無駄にしないでください」
私は笑顔で言ってあげました。私はこのまま居間を出ようとしましたが、2人がこの上なく消沈しています。ここは気合が入る言葉を、かけてあげるべきでしょうか?
私は居間の出口に向かって、数歩進んだ位置で立ち止まりました。
「万が一、オーギュストの教育を無駄にしたら……」
私はそこで振り向き、飛びきりの笑顔で続きを言いました。
「……罰を与えます」
何故かディーネとアナスタシアは、抱き合ってガタガタ震えていました。普段の私達の関係からして、怯える要素など無いと思うのですが……。しかし、失敗した時の罰ばかりで、ご褒美が無いのは不公平ですね。
「ああ、そうそう。そろそろ鍛冶場で、バスタードソードとレイピアを打とうと思っているのですが……」
2人震えがピタリと止まり、そのままの姿勢で目を細めました。
「頑張った子には、ご褒美をあげるべきだとは思いませんか?」
どうやら2人には、この上なく気
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