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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第32話 もっとエグイ?塩爆弾の恐怖!?
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、無い袖を振れないのは当然です。ここは一時的に、資金を持っている者が立て替えるのが一番と思います」

 リッシュモンの言葉に、会議室内がざわついた。

「ドリュアス侯爵は、開拓のための資金を大量に確保していますな? ならばここは、ドリュアス侯爵にお支払いいただくのが一番と思います」

 リッシュモンの言葉に、会議室内が静まり返った。ここで反論すれば“反論した者の部署が予算削減される雰囲気”が、既に出来あがっていた。敵ながら流石としか言いようが無い。だがここで私は、大人しくハイと言う訳にはいかないのだ。

「リッシュモン殿。申し訳ないが、私が確保している資金は開拓の為の物だ。残念ながら「はいそうですか」と、出せるものではない。それにその行為は、トリステイン王国が一貴族に借金を押し付けた事になる。対外的に「国の威信を傷つける大問題」になると思うが、その辺りはどうお考えなのかな?」

「押し付ける訳ではありませんよ。あくまで一時的な措置にすぎません。来年以降の予算から、お返しすれば良いではありませんか?」

 そう言う事か。誤魔化して払わないか、物納にしてガラクタを押し付ける。これで殆どの資金を、懐に入れる気だな。二つの返済を使い、資金の二重取りを考えてるのか。強欲な奴だ。

 今回のリッシュモンの手口を見る限り、今後もイケニエを用意され誤魔化されるのが関の山だ。周りの者達も、リッシュモンの言に反論出来ないだろう。ならば……。

「陛下。よろしいですか?」

「なんだ? ドリュアス侯爵。申してみよ」

 ここからが勝負だ。

「不足分は全て当家で負担します」

「なっ!!」「馬鹿な!!」

 会議室内が喧騒が広がる。喧騒の中身は、「困惑」の一言に尽きる。

「静まれ!! ……その様子からすると、交換条件があるのだろう?」

「はい。陛下のご推察の通りです」

 再び喧騒が巻き起こる。その中には、私への罵声も含まれていた。

「静まれ!! ……ドリュアス侯爵。続きを」

「はい。現状で開拓資金には、目処はついて来ました。しかし、どうしても足りない物があります」

「……なんだ?」

「時間です。免税期間と言う事で、5年間の猶予をいただいております。しかし5年間では、領地の体裁を整える事も出来ないと見ています」

 この場合は免税期間を使って、税金を納めながらでも借金を返せる状態まで、領地環境を持っていかなければならないと言う事だ。5年では正直言ってキツイのだ。

「具体的な期間は?」

「最低でも5年加算して、10年間の猶予をいただきたいです。出来れば7年加算していただき、12年ほど見ていただきたいです」

 無茶苦茶な要求に聞こえるが、褒美を考える席で実際に免税10年と
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