暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第31話 エグイ?それはお互い様です
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エキュー出そう。利子は年4分……いや3分まで抑えられるな」
やはり公爵は、信じられないほど破格の条件を出してくれた。物を見る目もある。このダイヤモンド自体は、マギ商会に確認した所80万エキュー前後の価値があると評価されていたのだ。
「十分です。ありがとうございます。それからこのダイヤモンドの存在は、秘匿していただけると助かります」
「……よかろう」
これで大筋の話は終わりだ。後は明日にでも、王にドリュアス家が返済を持つと報告すれば良い。上手くすれば、免税期間の延長を勝ち取れるかもしれない。しかし十分に対策出来たとは言え、このままリッシュモンに大人しく金を払うのは面白く無い。幸いギルバートの案が使えそうだし、その辺の話をするのも良いだろう。
「リッシュモンは今回の件で、どれほど関わっているのですか?」
「黒幕なのは間違いないだろう。しかし表向きは、情報提供者以上の関わりを見せていない。流石に露骨に関わるのは不味いと判断したのだろう。例の商会を支援している貴族の中にも、奴の名前は無い」
「最終的に30万エキューは、誰の懐に入ると思いますか?」
「当然リッシュモンだろう。だが、手形を追うのは不可能だぞ」
公爵の言葉に、私は笑みを抑えきれなかった。手形を追うのが不可能な理由は、他の手形や現金と混じると追跡が不可能であるからだ。そう言えば、ギルバートがマネーロンダリングとか言っていたな。
「もし可能なら如何ですか?」
「可能なのか?」
「条件がいくつかあります。先ず一つ目は、30万エキューの手形を1枚だけ発行する事です」
手形の額の大きさは、良識と言う物がある。30万エキューもの手形なら、当然分割して発行するのが普通だ。今回の場合なら、一万エキュー30枚や五千エキュー60枚と言った風にだ。それをあえて、今回は無視する。
「!!……30万エキューの手形を1枚だけ発行すると言うのか? しかし、現金に換えられたら如何するのだ? 王家と当家が協力しても、即金では30万エキューは用意出来ないぞ」
「当家で、20万エキューの現金を既に用意してあります」
「なっ!! 何処から!?」
「マギ商会を使って、なんとかと言った所です。現物はこの道具袋の中です」
ダイヤモンドを出した道具袋を軽くたたく。公爵は呆れた様な顔をしていた。嘘を言うのは心苦しいが、今回ばかりが仕方が無い。
現金が用意出来ているなら、受け取りと言う手はこちらに有利に働く。それは大量の現金を、どこかに運び込まなければならなくなるからだ。運び込んだ先を調べれば、リッシュモンに辿り着く証拠が出て来るだろう。しかし、関係ない所に分散して少しずつ回収されれば、対応は難しい。
「次の条件が、手形を曰く
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