暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0482話
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り下ろされた一撃、そこから斬り上げの一撃。
 その全てを俺はその場から殆ど動かずに最低限の動きで回避する。
 回避、回避、回避。剣撃の嵐とでも言うような攻撃を、ただひたすら回避し続ける。そうしてからどのくらいの時間が経っただろうか。5分? 10分? いや、最低でも30分は経っているだろう。

「があああぁぁぁぁっっ!」

 渾身の一撃とでも言うようなシシオウブレードの振り下ろし。確かにまともに当たればミロンガも唐竹割になってしまうだろうその一撃だったが、ミロンガのバーニアを制御して機体をその場でクルリと1回転する事により回避する。
 そして回転しながら大地へと突き刺さったシシオウブレードをモニタで一瞬確認し、武器ラックからストレイト・マシンガンを取り出しながら回転の勢いを利用して銃口を無明のコックピットへと突きつける。

「ぐっ……」

 その光景を見て、呻くようなムラタの声。

「……どうした? もう終わりか?」
「まだ……まだだぁっ!」

 ふむ、折れるまではもう少しか。いいだろう、存分に付き合ってやるとしよう。
 武器ラックにストレイト・マシンガンを戻して無明を待ち受ける。
 そこから再度始まったのは先程と同様の……否、それ以上の速度で放たれる斬撃の嵐だ。シシオウブレードと小太刀。その2本を使って執拗にミロンガへと攻撃を放ってくる無明だが、その先で行われているのは先程までの焼き直しでしかなかった。あらゆる箇所から狙いを定めて振られるその2刀。その全てを俺は細かいバーニア調整と機体制御、そして幾度か使い直した精神コマンドで回避し続けたのだ。
 だがこのままでは折れるのにまだ掛かるか。そうなると少しムラタに与える精神的なダメージを上げるとしよう。
 そう判断し、再度武器ラックからストレイト・マシンガンを取り出す。
 振り下ろされたシシオウブレードを回避して、銃口をコックピットへ。
 横薙ぎにされた一閃をギリギリの見切りで後方へと下がって回避して、刀身が目の前を通り過ぎた直後に前へと機体を動かして、銃口をコックピットへ。
 袈裟懸けに振り下ろされた一撃を機体を半回転させて回避し、銃口をコックピットへ。
 逆袈裟に振り下ろされた一撃を先の一撃と同様に半回転して回避し、銃口をコックピットへ。
 小太刀による連続突きは回避する度に銃口をコックピットへと突きつける。
 そんな、ムラタにとっては絶望しか感じられないだろう行為を続ける事20分程。

「があああぁぁぁぁぁっっっ!」

 力の限りを尽くした雄叫びと共に振るわれたシシオウブレードの一撃をギリギリの見切りで回避して、再びコックピットへと銃口を突きつける。
 その状態のまま動きを止める無明。そして次の瞬間……
 ガランッ、と音を立ててシシオウブレード
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