スーパーロボット大戦OG外伝
0482話
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は無い。だが本人が言っているように、ことPTやAMのような人型機動兵器のパイロットとしてはこの世界でも上位に位置する腕を持っているだろう。だが、今回のように己の闘争本能に忠実すぎるのが問題な訳だが……その分しっかりと上下関係を教えてやれば、この上なく使える駒にはなる。
「さて、そろそろいいだろう」
「ようやくか、待ちくたびれたぞ」
クロガネとの戦いのあった場所から10分程。時間を聞けばそれ程離れているようには思えないが、テスラ・ドライブを使っての10分だ。ここで戦闘が起きたとしても、そうそう連邦軍に嗅ぎつけられる心配はまず無い。
周囲に広がっているのは一面の荒野であり、地理的に考えればシシオウブレードを使うガーリオンにとって有利だろう。だがその状態で勝ってこそ、どちらが上の存在かをその身に思い知らせる事が出来るのだ。
地面へと着地し、20m程の距離を空けてお互いに向かい合う。
「昨日のお前が本気でなかったと言うのなら……今回の戦いではそんな言い訳が出来ないように本気を出して見せろ」
「言われるまでもない。……行くぞぉっ!」
通常のガーリオン・カスタムに比べ、両肩に増設された大型ブースターを全開にしながら急速に間合いを縮めてくる無明。その手には既に左の腰からシシオウブレードが抜き放たれており、近付いてくる間にも俺に少しでも隙を作ろうと言うのか、その胸からマシンキャノンを放っている。
「集中」
精神コマンドの集中を使い、ミロンガのバーニアを細かく制御しつつマシンキャノンの弾丸を回避し、同時にシシオウブレードを振りかぶりながらこちらに近付いてくる無明を待ち受ける。
「獅子王の牙を受けてみよ!」
まさに咆吼ともいえる声を上げ、気合いを込めて振り下ろされるシシオウブレード。
確かにその一撃は素早く、鋭い。クロガネの装甲をEフィールド諸共に斬り裂いたのも納得の一撃だろう。だが……
「その程度か?」
大きさで言えばガーリオンよりも若干大きいミロンガ。そのミロンガを唐竹割りにせんとばかりに一直線に振り下ろされたシシオウブレードを、バーニアを噴射させて回避しつつ無明の右隣を通り過ぎながら通信を入れる。
「上手く避けろよ?」
通信の後にバーニアの右側を停止させ、左側だけを全開にしてそのままクルリとばかりに急激な方向転換。普通の人間であれば本来は耐えられないGを感じつつも、口元に笑みすら浮かべながら急激な方向転換故にバランスを崩そうとしているミロンガの各所に設置された姿勢制御用のバーニアを小刻みに噴射して体勢を整える。コンマ数秒で崩れそうだった体勢を整えたミロンガ。数秒前と比べると無明とミロンガの位置がそっくりそのまま入れ替わり、目の前のモニタに表示されているのはシシオウブレードを
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