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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-31 storage of Rinya
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来ないでっ!
「――――なのはっ!」
大きな声に自分の名前を呼ばれたと思ったら、私を覆おうとしていた何かが一気に霧散していった。そして、体に締め付けられるような圧迫感を少し感じた。彼方に飛んでしまった意識を現実に戻すと、目の前には綺麗な金の髪があった。
ようやく理解した。私はフェイトちゃんに抱きしめられているんだって。
段々震えが無くなって来ていた。これもフェイトちゃんのおかげだと思う。もしフェイトちゃんが居なかったら、私はあれに飲み込まれていたに違いない。
私が落ち着いたのを感じ取ったのか、フェイトちゃんはゆっくり私から離れていくけど、私はまだ不安だった。だから思わず離れて行こうとするフェイトちゃんの手を握っていた。初めは驚いていたフェイトちゃんだったけど、優しく私に微笑んでくれたフェイトちゃんは、その手を握り返してくれた。ここ強いと感じたの。
苦しんでいる燐夜君から目を逸らさないけど、やっぱり見たいとは思えなかった。いつまで燐夜君が苦しむ姿を見せられるんだろうと思った瞬間、燐夜君が淡く光り出してすでに私たちより高かった身長が縮んだ。フェイトちゃんも目を見開いておどいていたけど、私も驚いた。でも、ようやく納得がいった。燐夜君はこの悪法な実験のせいで若返ったということらしかった。
そして感じる、もう慣れた視界の歪み。
今度は暗い所に出てきた。今まで明るい所にいたせいか、目が暗い所に慣れていなくて何も見えない。でも、何か男の人と誰かが話しているのが聞こえる。隣でフェイトちゃんがいきなり暗い所に来た成果パニックになっていたけど、私が名前を呼んで手を握ってあげると安心したように息をついていた。
暗い所を歩いていくとぼやっと明かりが見えてきた。
「これが君のお母さんだ。君がずっと会いたがってきたお母さんだよ?」
男の人がそう鎖に繋がれている燐夜君に見せたのが、もはや人ではない何かだったの。声も出せなかった。フェイトちゃんの受けた衝撃が大きい。頭の中が真っ白になっている。
鎖から解き放たれた燐夜君がその人ではない何かに近づいて話し始めた。今いる位置からでは、若干遠くて聞こえにくかった。
何回か会話を交わした後、燐夜君が蒼い炎を体から噴き出して剣を作った。そしてそれをお母さんだった何かに振り下ろした。その瞬間私たちの口から引き攣った声が漏れる。フェイトちゃんも目の前でお母さんをなくしているけど、燐夜君も悲しい。自分の手でお母さんを殺めたのだから。
男の人は高笑いをしている。でも、その人を燐夜君はお母さんを斬った蒼い炎の剣で切り裂いた。男の人は高笑いをした表情のまま命を落とした。
そして感情が抑えきれなくなった燐夜君は、蒼い炎を多く出して体を覆ったかと思うと姿を見
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