二日目 昼
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「そうだよ、マヌケッ!」
何の用だ?
「てめえ、さっき報酬、もらってたよなぁ。だからそれを少し分けてもらおうと思ってな。俺は優しいからさっきの報酬分の金を置いていけば見逃してやるよ」
そう言って、大男達は見せ付けるように背中の大剣、バスターソードを抜いた。周りは俺と大男達を避けるように端に寄る。
(なるほど、新人から先輩という名目で金を奪おうという腹か。)
大男は答えを焦らせようとバスターソードを地面に叩きつける。
「で!どうするんだ、ええ!」
分かった。金は渡そう。
「おお、そうか!理解が早くて助かるよ。じゃあほら、さっさと出しな」
大男達がバスターソードを仕舞い、俺に近付いてくる。それを見て、顔を下に向けたまま笑みを浮かべる。
(殺しはしない。だが、二度と冒険者を名乗れないようになってもらう)
キラークイーン。
俺の背後にピンク色の猫のような顔の人型スタンドが現れる。当然見えてはいない。スタンドルールとしてスタンドはスタンド使いにしか見えないためだ。そして、ポケットから3ギル取りだし、キラークイーンに触れさせる。これで準備は終わりだ。
ピン!ピン!ピン!
「おっと」「なんだ?」「1ギル硬貨だぁ?」
それはプレゼントだ。
「プレゼントだぁ?ふざけてんじゃねぇぞ!!さっさと金を出せ!」
リーダー格の大男が吠えるが、構わない。俺は話を続ける。
悪いが、それは無理だ。約束通り金を渡したのだから。それで満足してくれ。できないなら、二度と剣を握れないようになる。
「ハッタリかましてんじゃねぇ!お前ら、こいつを殺せ!」
「おう、任せな!」
大男達が案の定、バスターソードを振りかぶり、俺に振り落とそうとする。
それを俺はせせら笑いながら、言った。
既にそのコインには触れている.......忠告はした。キラークイーン第1の爆弾ッ。
ドォン!ドォン!ドォン!
「ぎゃぁあああああ!!腕がああああぁぁぁ」
「イテェ!!!足があああああ!?」
「俺の腕えええええ!!!」
爆発音が起こり、男達は地面にうずくまって、爆破された箇所を抑え悶えている。
(二人は硬貨を手に持っていたため、腕がない。一人はポケットに仕舞っていたのか右足が消し飛んだ。腕にしろ脚にしろもうこれで冒険者稼業をこの男達は続けられない)
リーダー格の大男の元へ俺は歩いていき、呟いた。
だから、言っただろう。
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