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avalon
lostman
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開けてみた。
なんと!水がなかったのである。あったのはよくわからない紋章の札だけだった。
これにはさすがに驚いた。
人の70%は水でできているのが師範はわかっているのだろうか。
この状態だとあと2時間が限界かもしれない。とにかく水だ。水があるところにいかなければならない。

どれぐらいたつのか。水、いや人の影、ましてや、生物自体が存在しない。いくら探してもいない。

どれぐらいたつのか。誰もいない。

どれぐらいたつのか。誰もいない。

水。

水。

水。

自分の体がまるで気体のようなものになるような感覚に陥った。

今度は液体。固体。体がもう形をなしていなかった。

いつの間にか自分は、水がいらなくなっていた。それこそ、空腹もなく、ただ歩き続けた。1か月はたったのだろうか。とうとう町が見えてきた。やはり、自分も人の子、人に会えるのはこの上なく楽しみだった。

しかし、そんなことはなかった。そこにいたのは、人ではない物体の住む町だった。

俺はアーカーシャからある程度は慣れていいたのかもしれない。しかし、これは、あまりにも違いすぎていた。獣、ロボット、巨人、ゾンビ、まるで夢の中にいるみたいな、あまりにも非現実的な出来事に俺は言葉が出なかった。

仕方なしに近くを歩いていると、何とも馬鹿でかい闘技場のようなものがあった。そこには師範代から貰った、札の紋章と同じ模様があり、興味本位に入口のところに入ってみると、「試合をご希望ですか」とゴーレムのような物体に聞かれ、「いえ観戦です」と言ったら、「では通行証を見せてください」と言われ、お札を見せてみると「これは試合の参加チケットです。こちらに来てください」と言われ、強引に試合会場に連れていかれた。試合控室に入ると、中にはグラップラー刃牙に出てきそうな人、もとい、物体たちが意気揚々と試合を控えていた。「マジで死ぬかもしれない」
砂漠に入ってから25回目の死ぬかもしれない宣言だった。

「楓選手。時間です」受付のゴーレムが俺のもとに来ていい、俺は試合会場に入った。
相手は狼が二足歩行で歩いている獣系の物体だった。俺は会場を一度見ると、まるで幽々白書の暗黒武術会にいる気分だった。
最も俺は仲間などいるはずもなく、今からこのよくわからない奴と一人で闘わねばならないのだが。
「始め」の合図とともに奴は超スピードで俺に向かって、突進をかましてきた。俺はそれをもろにくらい、いきなり闘技場の壁まで吹き飛ばされた。相手は隙を見せることなく容赦なく、そして、まるで急所をわかっているように体のありとあらゆる場所に蹴り、殴った。俺は意識が朦朧としてきてしまい、相手に参ったと言おうとしたのだが、その瞬間に、相手の膝蹴りが俺の顎を吹き飛ばし、俺は気を失った。

目が覚め
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