第一章
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かな間だ、床に入っても妻に言われる。
川田は寝ようとした、だがここで妻の陽子がこう言ってきたのだ。
結婚したての時とはめっきり太って髪型もさらりとしたロングヘアから所謂おばさんパーマになり寝巻きも色気のないパジャマだ、顔もぱんぱんになっている。
若い時はミニスカートを穿いて色気もあったのに今ではこれだ、その陽子がこんなことを言ってきたのである。
「明日はゴミ出しだからね」
「ああ、朝に出る時にか」
「ゴミ出しておいてね」
このことを言ってきたのだ。
「お願いね」
「ああ、わかってるよ」
仰向けになって天井を見ながらだ、川田は陽子に応える。
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