第9話 結成!地球防衛軍 番長組
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「一体何なのだ! このざまは!」
此処は宇宙の何所かにあると言われている宇宙一極悪な組織、その名も【極悪組】の本部であった。
その本部内に置いて、極悪組組長は大層ご立腹なご様子だった。無理もない話しだ。
何せ、何時になっても地球侵略は遅々として進まない上に、密かに建造していた宇宙麻薬製造工場までもがダイバンチョウ達により破壊されてしまったのだから。
それもこれも全てはあのバンチョウ星人とか抜かす宇宙の暴れ者のせいに他ならないのである。
「貴様等、それでも宇宙一極悪な組織と謡われた極悪組の組員か? 恥を知れ!」
組長のお叱りに対し、組員達は正にぐうの音も出ない状況であった。
「も、申し訳ありやせん組長! あっしらも必死に地球侵略を進めているんでやんすが……それもこれも全部あのダイバンチョウがいけねぇんでやんすよ!」
「言い訳など聞きたくない! それにしても……おのれ、ダイバンチョウめ……宇宙の暴れ者と言われているバンチョウ星人風情に此処までしてやられるとは……このままでは我等極悪組の沽券に関わる一大事だ」
このまま地球侵略が進まなければ極悪組の看板に泥を塗る事になりかねない。そうなれば今まで気づきあげてきた威厳が全て台無しになってしまうのだ。
それだけはなんとしても避けたかった。だが、ダイバンチョウは強い。そしてその取り巻きも中々の強さを誇っているのだ。
「組長、此処はどうでしょうか? 一旦あの狭い島国を諦めて、他の国を攻めると言うのは?」
「むむぅ、確かに貴様等の言う事も一理あるな」
顎に手をやりながら組長は考えていた。このまま無策で日本侵略を続けるよりも外の国を侵略した方が手っ取り早いと言える。幾らダイバンチョウ達が強くても回りが敵だらけでは手の打ちようがないのは明白な事だ。
「よし、早速作戦に取り掛かれ! あらゆる島と言う島を攻めるのだ! そして、最後に例の島国だけにした後に総攻撃を掛けてやる! そうすればあのダイバンチョウとて一溜まりもあるまい!」
今、此処にゴクアク星人達の恐るべき計画が開始された。果たして、その恐るべき計画を前に、どうする? ダイバンチョウ!?
***
「謎の巨大兵器、アメリカに上陸……敵対国の新兵器か、あるいは未知の異星人の侵略か? おいおい、今度は世界に喧嘩を売ってるのかよ、ゴクアク星人の奴等」
日曜日のお昼頃。番は一人居間にて新聞を読みながらお茶を啜っていた。
今日は別に学校もないのでこうして一人くつろいでいるのである。
が、日本の外では今でもゴクアク星人達が猛威を振るっている。防衛軍が全力を注いで戦っているのだが、地球の兵器では到底ゴクアク星人達に太刀打ちなど出来る筈がない。
やはり、此処はダイバンチョウの力が必要
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