第9話 結成!地球防衛軍 番長組
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の頃、ゴクアク組が差し向けてきた刺客こと、ボウジャク星人が我が物顔で暴れまわっていた。
右腕には巨大な鉄球。左腕には6連装の大型ガトリング砲を搭載し、背中からは誘導式のミサイルを搭載し、足には非常食としてき○この山が取り付けられていると言う完全防備状態であった。
自衛隊も出動し、迎撃を行ったのだが、軍隊ですら敵わなかった相手に自衛隊が敵う筈もなく、既に部隊は壊滅状態にも等しかった。
後は番町を破壊しつくし更地に変えるだけの簡単な仕事であった。
【しかし、こうも歯ごたえがないとつまらんのぉ。やはりこれだったら俺がアメリカに残ってバンチョウ達と戦ってた方が良かったかも知れんなぁ】
余裕綽々な事をほざくボウジャク星人。だが、そんな時であった。
暴れまわっているボウジャク星人に向い、一台のパトカーが接近してきたのだ。他には何もない。たった一台のパトカーが来ていたのだ。
【なんだぁ? そんな豆粒みたいな車でこの俺様とやりあおうってのか? 舐めるんじゃねぇぞボケがぁ!】
怒りの口調宜しく、鉄球をパトカー目掛けて振り下ろす。
しかし、その刹那にパトカーは上空高くジャンプしてそれを回避した。
そのままボウジャク星人の背後へと着地した瞬間、パトカーの姿は変貌していた。
その姿は正しく人型のロボットであった。
全長は約3メートル前後。バンチョウとほぼ同じ大きさであった。
【んだぁ? てめぇ何者だぁゴラァ!】
【この星を守る正義の使者、人呼んで『イインチョウ』!】
小型ロボットが名乗りを上げる。何となくこっちが主人公ロボットっぽく見えるが勘違いしないで貰いたい。
彼は断じて主人公ではないのだ。少なくとも今回の作品では。
【イインチョウだぁ? 変な名前しやがって! そんなマッチ棒みたいなボディなんざ、この鉄球で砕いてやるぜぃ!】
勢いや良しの如く。頭上で重さ20トンはあろう巨大な鉄球を豪快に振り回し、そのままイインチョウへと放ってきた。
あれを食らえば例えダイバンチョウでも危ういであろう巨大さだ。しかし、それを諸に食らった筈のイインチョウはその場から微動だにしていなかった。
全く動いていないのだ。それこそ、その場から一ミリもだ。
【な、何故だ!? 俺の鉄球を食らって、何で一歩も下がらないんだ?】
【当然だ。私がこの鉄球を押えているからだ】
見てみると、其処には細い両の腕で巨大な鉄球を押えているイインチョウの姿があった。
考えられない出来事だった。華奢なボディであるイインチョウがあの巨大な鉄球を受け止めてしまったのだから。
【お前の鉄球はこの星の文明を破壊する。よって、粉砕させて貰う!】
巨大な鉄球に徐々に亀裂が走り、やがて崩壊した。委員長が素手で破壊してしまったのだ。
凄まじい握力であった。
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