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勇者番長ダイバンチョウ
第9話 結成!地球防衛軍 番長組
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も本来決まっている名前を言う前に全く別の名前を決められてしまい、二進も三進も行かないような顔をしてしまっていた男性。
「スカイ番長? さっきのバンチョーベースと良い、今のアレと良い、相変わらずあんたのネーミングセンスって残念なんだねぇ」
「な、何だよ? 俺の命名は何時も俺の中にある直感でつけてんだ」
「あぁ、要するに適当って事ねぇ」
 流石の茜も其処まで自信を持って言われては反論のしようもなかった。
 回りを見渡せば深い溜息を吐いているスケバンチョウとバンチョウの姿もちらほら見受けられる。
【ま、まぁ……この際名前はそれで良いだろう。では、早速なんだが君達にはこれからニューヨークへと飛んで貰いたい】
「ニュ、ニューヨークってぇと……イギリスだっけ?」
「アメリカだよ」
 どうやら番の脳では世界地理すらも厳しいようだ。これで良く番町の番長が務まってるものである。
「ま、まぁこの際どうでも良いや。要するに今からそのニューヨークに行って、其処で暴れてる奴等をコテンパンにすりゃ良いんだろ?」
【早い話がそうだ】
 男性が深く頷いてみせた。となれば善は急げである。
 今もこうしている間にもニューヨークではゴクアク星人達が我が物顔で暴れまわっているに違いない。そんな勝手な真似をさせる訳には断じていかない。
 この星は地球人の母星なのだ。その星を奴等の好き勝手になどさせては番長の名が廃るのだ。
「行くぜお前等! 久々の喧嘩だぁ、気合入れて行くぞぉ!」
 番の号令にその場に居た誰もが賛同した。誰もが若き血を滾らせている戦士でもあり、同時に若者達なのだ。ついでに言えば最近ゴクアク星人達が一切攻めてこなかったので退屈していたと言うのも理由に入っていたりするのだが。
【スカイ番長には専属の操縦士が搭乗している。君達は後部の荷台に搭乗して貰うだけで構わん】
「折角だけど、あたいは自分で行くよ。紅燕ならあたいを乗せて移動出来るからね」
 独自の移動手段を持ってる茜は搭乗を事態した。彼女なりのポリシーでもあるのだろう。
 別に咎める気など毛頭なかった。このメンバーの中で空を飛べるのは茜だけなのだから。
 そうして、番達は早速スカイ番長に乗り込んだ。見た目が結構大型の輸送機だけあり、後部の待機スペースはかなり広々と作られていた。
 これならもっと多くの仲間を空輸する事が出来そうでもある。
【揃ったようだな】
「今度は誰だ?」
 またしても後部の荷台上部にある小型モニターが映り、其処には別の男性が映った。先ほどの男性よりも若い、ガッチリとした体格の男性だ。
 年は二十代半ばか後半辺り。
 明らかに自衛隊か軍隊上がりを臭わせる感じの男性であった。
【紹介が遅れたな。俺は『白鳥流(しらとり ながれ)』と言う。元自衛隊所属で戦闘機のパイロッ
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