第9話 結成!地球防衛軍 番長組
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ら放たれた奇妙な光に照らされると、そのまま宙へ浮き、何の抵抗も出来ずにその輸送機の中へと吸い込まれてしまった。
俗に言う誘拐並びに車両強奪事件の発生であった。
……多分。
***
此処は何所だ?
俺は一体、どうなっちまったんだ?
確か俺は、お袋の用事で醤油を買いに行ってて、それで……
意識がハッキリする。そして、自分が先ほどどんな目にあったのかを思い出し、即座に体を起こす。
視線に映ったのは全く別世界と思わしき一室であった。
かなりゆとりのあるスペースならしく、番の隣には先ほど乗っていたバンチョウも置いてある。
「目が覚めたみたいだね、この寝ぼすけ」
「その声は!」
明らかに小馬鹿にしたような言い分をしてくる女性に番はそれが何者なのか瞬時に察する事が出来た。
その声のした方を見るとやはり予想通りと言える存在が其処に居た。
「茜! お前も此処に来てたのか?」
「あぁ、スケバンチョウの中でうたた寝してたら突然現れた大型飛行機に誘拐されてね」
どうやら彼女も同じ目に合わされていたようだ。良く見れば茜の他にもスケバンチョウも居るし、他にもドリルやレッドの姿も見られた。
だが、一体何故こうも顔なじみの面子が集められたのだろうか? そもそも、一体何者がこの面子を集めたのだろうか? そして、その目的は……
【揃ったようだな】
突如、別の声が響いた。近くから聞こえた声だが何所か違う。一斉に声のした方へと視線を向けた。其処には一台の大型モニターが設置されており、そのモニターには一人の年老いた男が映っていた。
「誰だ? あのおっさん」
「さぁ? あたいも見た事ないねぇ」
番と茜が揃って首を傾げる。そんな仕草をしている二人を見て男性は少々つまらなさそうな顔をしていつつも口を開いた。
【ふむ、私の事を知らないと言うか……まぁ良いだろう。自己紹介は後にして本題に映らせて貰う】
男性のその言葉に一斉に聞き耳を立てた。一番知りたかった情報がそれなのだから。何故自分達が此処に集められたのか?
それを知る為にもこの男のこれからの言葉に耳を傾ける必要があった。
【君達は既に知っているかな? 現在世界各地で謎の侵略者の攻撃を受けていると言う事を―――】
「勿論、ニュースや新聞で散々騒がれてるからな」
最早番ですら知っている有名な情報でもあった。既に世界各地が宇宙からの侵略者の攻撃を受けている現状だ。
無論防衛軍も反撃を講じているのだが、全く以って歯が立たない。このままでは日本を残して全世界が宇宙からの侵略者達に制圧されてしまう。
「それで、俺達を集めた理由ってのは何なんだよ?」
【情報によれば、君達はあの宇宙からの侵略者達と同じ力を持っているそうだね
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