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勇者番長ダイバンチョウ
第9話 結成!地球防衛軍 番長組
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なのだ。
「なぁ兄ちゃん。こんなとこでくつろいでて良いのかよぉ?」
「何がだよ?」
「新聞やニュースで言ってるだろぉ! あのでっかいロボットが暴れてるんだぜぇ。番兄ちゃんが行って叩きのめしてくれよぉ!」
「あのなぁ、そうは言うけどよぉ、ダイバンチョウは空飛べないんだぞ!」
 今更だと思われるが、ダイバンチョウには飛行能力が備わっていないのだ。
 当然ジャンプ用のブースターなども装備されておらず、大概は足のバネを使ったジャンプしか行えないのだ。
 これでは幾ら世界が危機的状況にあると言ってもとても戦いに行ける筈がない。奴等が日本に来なければ話にならないのが何とも歯痒い話だったりする。
「畜生、番兄ちゃんに毎回負けてるからって今度は兄ちゃん達の居ない外国を攻めるなんて卑怯な奴等だなぁ!」
「全くだぜ、しかしどうしたもんかなぁ……ダイバンチョウもそうだが他の奴等でも飛べる奴って居ないしなぁ」
 実際の所空を飛べるのは茜の紅バンチョウのみだったりする。だが、相手は世界中に蔓延っている状態だ。幾ら空を飛べるからと言って茜一人で対応出来る筈がない。
 何とも歯痒い展開となってしまっていた。
「番、居る?」
 台所の方で昼飯の支度をしていた母、恵が番達の居る居間の方へとやってくる。ついでに番の名前を呼び名がら。
「何か用か?」
「ちょっとバンチョウ君と一緒に醤油を買って来てくれない? 丁度切らしちゃってね」
「あぁ、別に良いぜ」
 料理を作る上醤油は日本人として欠かす事が出来ない代物だったりする。
 そして、今日の昼飯で醤油は絶対に必要なラインナップだったりする。
 これは一大事だとばかりに、番は急ぎバンチョウに乗り込みこの町に唯一あるスーパーマーケットへと向う事にした。
【しかし番、たかが醤油の為に俺を使う必要ってあるのか?】
「良いかバンチョウ、日本人にとって醤油は欠かす事の出来ない貴重な調味料なんだよ。そして、それが今我が家では切れちまってるんだ。これは俺達轟家にとって一大事なんだよ。分かるか?」
【さっぱり分からん】
 所詮宇宙人に一民間人の理論を理解しろと言うのも無理と言うのだろう。とにかく、このままでは昼飯を食べる事が出来なくなってしまう。急ぎ事態の収拾に努めなければならない。
 そんな訳で、不満げなバンチョウを連れて急ぎスーパーマーケットへと向かい醤油を買いに行こうとする両者。だが、そんな軽トラック状態のバンチョウの頭上に巨大な影が飛来してきた。
「何だ、鳥か?」
【嫌、違うぞ!】
 疑問に感じ上を見上げてみる。すると、頭上に居たのは巨大な大型飛行機であった。
 大型飛行機は全くぶれる事なくバンチョウの真上を飛行していたのだ。
 なんだなんだと下で騒ぐ番とバンチョウ。そんな両者を突如大型輸送機の腹部か
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