第五章
[8]前話
「お互いに」
「ここまで変わるなんてね」
「気をつけろよ」
秀翼はにやりと笑ってここで亜里沙に告げた。
「ちょっと油断したらな」
「ええ、太るわね」
元に戻るとだ、亜里沙もそのことがわかっていて応える。
「そうなるわね」
「俺もな」
秀翼自身もだというのだ。
「油断したらな」
「ダサダサに戻るわね」
「お互い折角こうなったからな」
「それならね」
もう二度とだとだ、お互いに話してだった。
注意し合うのだった、そしてだった。
こうだ、今度は秀翼から言った、その言った言葉はというと。
「これまで特に付き合いがなかったがな」
「それでもよね」
「お互いに注意し合う様にするか?」
「似た者同士で、ってことね」
「ああ、そうしないか?」
こう亜里沙に提案したのだ。
「これからは」
「面白そうね」
亜里沙は秀翼のその提案に笑顔で応えた。
「それも」
「じゃあそれでいこうか」
「ええ、わかったわ」
亜里沙はまた頷いた、そしてだった。
二人はお互いにチェックし合って色々と話をする友人関係になった、そのうえでお互いで言うことはというと。
「人はちょっと油断するとね」
「ああ、そこから崩れるからな」
「ちゃんとお互いで見てチェックしないとね」
「駄目なんだよな」
痩せた亜里沙もお洒落になった秀翼もそのことがわかっていた、だからこそお互いにそうし合って注意していく、だが。
「恋愛関係はね」
「そういうのはなしでな」
このことについては垣根を設けるのだった、それはどうしてかというと。
「そうなればチェックが甘くなるし」
「もうお互いに相手がいるからな」
「浮気もなしで」
「ドライにいこうな」
それでだというのだ、だがこの二人の話でだった。
クラスはまた騒然となった、そして話すのだった。
「亜里沙に彼氏!?」
「秀翼に彼女かよ」
「それって誰!?」
「一体誰なんだよ」
このことで話題はもちきりとなった、だがそれでもだった。
このことは二人に聞いても言わずあれこれ調べても何もわからなかった、謎も残した二人なのだった、まるでそのことも楽しむ様に。
大変身美男美女 完
2013・8・27
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