少年達の奮闘編
第七話 過去へ託す未来
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〜side謙吾〜
俺は度重なる古式の死に絶望していた。
恭介の仕組んだことだと頭では分かっていても無意識に古式を助けようと言葉を交わす俺がいた。
その内に体を張って古式を救い始めた。
無駄だと分かっていた。根本的な解決になってない事に気づいていながら屋上から身を踊らせた。
俺は考え始めた。古式の足を屋上に向かせた原因を。
もうミスは許されない。今度こそ、今度こそ!
俺は携えた答えと共に虚構世界を去った。
「吾、謙吾!」
俺は目を開けた。理樹が俺を覗き込んでいた。
「理樹、つかぬ事を聞くが今日は何月何日だ?」
「え、五月十五日だけど・・・」
「そうか、邪魔したな」
成功。その事実に胸を撫で下ろす。
しかし、問題はここからだ。
俺はもう、道を間違えない!
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