二日目
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翌朝、騒がしいイビキと共に眼を覚ました。イビキの正体は数十人の衛兵のものだ。昨日、ミールに案内されてここ、衛兵の宿舎へ連れてこられ、朝までここで横になっていた。
(外に出るか....ここはうるさい)
暇潰しに宿舎を出て、能力の確認をする。
スタンドはTHE WORLDとキラークイーンを試した。この2つにしたのは個人的に好きなスタンドだっただけで、スタンドについては名前を呼ぶと発現し、能力も問題なく使えた。後は柱の男達の流法、輝彩滑刀、怪焔王、神砂嵐を使ってみた。カーズはともかく、後の2つは使用する場所を考えた方が良さそうだ。
それからミールと待ち合わせた広場でベンチに座って待っていると約束の時間の数分前に甲冑を着けたミールが小走りで走ってきた。
「待たせたな.....それじゃ、行こうか」
ミールの案内で広場を出て、道なりに進む。人混みをかき分け、本の数分で目的の冒険者ギルドに着いた。
中に入ると似たような武器を持った多くの冒険者が依頼書を眺めたりしている。
ミールは迷いなくギルドのカウンターに向かう。
「あ〜、さっき言っていた新人連れてきたけど」
「はい。それでは、この書類をよく読んでサインをお願いします」
俺は紙を受け取り、目を通した。
内容は不正や冒険者としてのルールが書かれており、特に問題もないのでサインする。
「では、こちらをどうぞ」
受付嬢はカウンターからトランプ程の大きさのプレートを手渡してきた。
プレートには俺の名前、現在のランクが書かれていた。ちなみに今のランクはEで、最大はSだ。
「名前やランクなど不備はないでしょうか?」
ああ。
受付嬢に返事を返すとミールが横の掲示板を指差した。
「依頼はあそこで探せばいいわよ。まぁ、今のヤクモのランクじゃ、採取系か下級魔物の退治くらいしか無いけどね」
そうだな、とりあえずは下級魔物の討伐をしてみるとする。色々と世話になった。
「いいわよ。困った時はお互い様でしょ?じゃ、私は衛兵長としての仕事があるから頑張ってね」
ミールは敬礼の真似事をした後、冒険者ギルドから出ていった。
(依頼書の確認をするか.....)
俺が受けられるのは、EかD。ランクを上げる条件はEランクの依頼を10回達成するか、Dランクを3回達成するしかない。俺はDランクを3回する方を選んだ。
見つけたのは、二種類の下級魔物の討伐だ。
1匹はゴブリン。体は小さく、子供ぐらいだが、力は強く、武器を扱う知能がある魔物だ。1匹なら大した事はないが、ゴブリンは習性として集団で行動しているため、侮れない。
2匹目はワードッグ。
人と同様の大きさをしていて、後は日本にいた犬と大差ない。噛み付きや引っかくなどが主な攻撃手段であり、主に
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