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私の名前はルーミア
プロローグ
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出てきた『スタンド』その名も『ザ・ワールド』である。
 当然原作で出た時を止めることなんてまったくできず、パワー、スピード、精密動作性、どれを取っても本家には及びもしない。
 だが、古代ギリシャの彫刻を思わせる肉体美、背景に『ドドドドド』とでも付きそうな凄み!性能は幻想郷では低いほうなのだが作ったのに時間をかけたせいか、とても愛着を感じる。こんなものを作ったのには半分驚きながらも半分は呆れている。しかし、この闇で作り出したザ・ワールドは私の今持つ最大の自衛手段なのだ。それを半ば趣味で作ってしまうのは凝り性なせいなのか、はたまたわたしがただの馬鹿だからか、多分その両方だろう。
 今、私は性能は幻想郷では低いほうと言ったが、なぜそれが最大の自衛手段になるか、疑問に思う人がたくさんいるだろう。その理由は何度でも再生可能というところと、遠隔操作が可能という点だろう。
辺りに闇さえあれば、一瞬で再生可能で遠隔操作ができてとどめとばかりに一撃でも当たれば人間なんかぶっ飛ばすことができるのだ。
これに辺りを闇で覆いつくせる私の能力を使えばたぶん大体の奴に勝てるだろう。



「あ、そういえば今日妖精達と遊ぶ約束してたっけ」


どうも1人暮らしに慣れると痴呆が進むらしい。
それに誰も居ないのについつい喋ってしまう、独り言ばっかで寂しい奴とか思われたくないし直そうと思っているのだが中々直らない。
大体時間なんて感覚は腹時計ぐらいしか持ち合わせておらず、日が昇っているか落ちているかで時間を予測するしかないのだ。
考え事が多くなってしまったが、そろそろ妖精に会いに湖に行こうと思う。特別にいる物があるというわけではない、着の身着のままで暮らしている私にとって持っているものは自分の肉体しかないのだ。
今日は何をして遊ぶ日だったか、どうやって遊ぼうか、どうせならザ・ワールドを自慢してもいい。
そんなくだらないことを考えながら湖への道を進んでいく。
私は感受性が豊かではないが、この幻想郷の自然の多さには素晴らしい、という感想しかうかばなかった。今は森とか川の大自然の風景を見ても、いつもどおりだなぁ、という感想しか出なくなっているが。
大都会に住む人が田舎に行ったときに「空気が綺麗だな」っていう感想を持つのに似たようなものだろう。




「あ、ルーミアちゃんだ」


 私が湖につくと妖精がこちらに近づいてくる。皆知ってる大妖精こと通称大ちゃんである。
妖精の中では強い力を持っており、この湖にいる氷の妖精のお姉さんポジションという座を獲得している。

「やっほー、遊びに来たよ大ちゃん」

「うん、でもまだチルノちゃんや他の子も来てないよ」

 地面に着地してこちらを見ながら言う大ちゃん。はて、まだ少し早かったのだろうか、
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