暁 〜小説投稿サイト〜
儚き運命の罪と罰
第二話「交渉、そして模擬戦」
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を示せるか否かだった。
フェイトの使い魔であるアルフはこの模擬戦に難色を示したが

「ヒール」

シャルティエの晶術の一つを見ると、それを戦闘後にも使うことを条件に納得した。

「バルディッシュ、セットアップ。」

少女も得物を構えた。それと同時に死神を連想させる様な黒き鎧である服、バリアジャケットを身に纏った。







静寂が戦場を満たしていく...

先に動いたのはフェイトだった。

「フォトン・ランサー」

彼女の髪と同じ金色の槍がリオンに襲い掛かる。

それを横に跳んでよけて


魔神剣(まじんけん)!」


一発の地を素早く駆ける斬撃で返す、戦う二人にとって名刺代わりとなる初撃の打ち合いだった
その名刺交換でリオンにとって予想外だったのは縦に跳んで回避した事だ。リオンは訝った、上に跳んで回避するのは着地する時に隙を生むため良策ではない、一瞬素人なのかとも思ったが、あの性悪がそんな事をするのは不自然だ...そう思っていると予想を超えた行動に出てきた。
なんとそのまま水平に移動して斜め上から斬激を加えてきたのだ。

「なにっ!?」

あたる直前で右手の短刀で何とか防いだ...防がれた事を見て取ったフェイトは更に高度を上げて魔法を練り上げた。

「サンダー・スマッシャー!」

サンダースマッシャーを走って回避しながら顔をしかめる。
彼女にとって飛行はさして苦労してするものではないらしい、そしてさっきのフォトンランサーに今のサンダー・スマッシャーといい遠距離攻撃もある。これが何を意味するのかと言うと彼女を何とか地上に落とすかリオンも飛び上がるかしないとただ狙い打たれるだけと言う事になる。彼女の飛行に何らかの制限はあるかもしれないがそれが何なのかわからない以上それに期待する事はできない。
いっそのこと僕たちも飛んじゃいます?と冗談交じりにシャルティエは言った。言葉通り擬似的ならあの空にいるフェイトと同等の速さで空中を駆けることはリオンにも決して不可能ではなかったが

「それは奥の手だ。…シャル、やるぞ。」

「わかってますよ坊ちゃん。」

ソーディアンマスターの真骨頂はマスターとソーディアンのコンビネーションだ。二人は口を合わせ放つ。
そのタイミングはまるで双子であるかのように完璧だった。

「「エア・プレッシャー!!」」

そう唱えた瞬間、茶色に輝く魔方陣のようなものが現れた。

(結界系の魔法...?なら脱出するまで)

そう思って円状に広がるその中から横に跳ぶことで脱出を計った...その時ガクンとなって思い切り地面に引っ張られる感触があった。

「グッ!?」

その力の凄まじさに逆らう事もままならずリオンとシャルティエの思
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ