第二話「交渉、そして模擬戦」
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ドからでてきたのかしら?」
そう尋ねながら内心首を捻っていた。
(そんなこと当の本人に解るはずも無いのに・・・何故そんなことを聞いているのかしら私は。)
「だからさっきもそんな物のことなど知らないと言っただろう。」
「貴方は...」
「一問一答だということをもう忘れたか?僕にも質問させてほしいものだがな。」
思わずプレシアは顔を歪めた。頭の中はこのあまりにも無駄な問答にどうやって終止符を打つかのみだった。
(違う世界のことなど多分知りもしない男にどうやってそれを説明するか...管理局でもない私がなぜそんなことを考えなければならないのかしら?)
幸運なことにこの世界単位の迷子はとても聡明だった。
・・・それでその地球という星の海鳴という町にその願いをかなえるジュエルシードとやらが散らばっていて貴様はさっきのあのフェイトと言う娘に集めさせているわけか。」
最初気でも狂ったか、と思っていたリオンだったが自分の知っている技術がこれに比べたらゴミ屑としか言いようがないような「技術」を目の当たりにして納得した・・・完全に信じたわけでもないしプレシアも全てを見せたわけでは無いが。
「ええ、その認識で正しいわよ。」
大まかな話しか聞いていないとは言えリオンはこの女にあの男・・・ヒューゴと同じ臭いを感じた。
フェイトに対する扱い、認識。
人質がいるかいないかの違いを除けばヒューゴとリオンの関係にそっくりだった。
それを気に食わないリオンでは無論ない。
「フン、全くもって馬鹿馬鹿しいとしか言いようが無いな。」
「なんですって、貴方に何がわかると言うの!」
キッとリオンを睨み付けた。
それを彼は涼しく受け流して。
「僕を雇え。そのほうがはるかに効率も増すだろう。」
そう言った
「それは私に今日はじめて話すどころかいきなり斬り付けて来る相手を信用しろと言うことかしら?無茶を言わないで欲しいわね。」
「僕はそのジュエルシードとやらに興味は無い。・・・僕だって虐待を行うような女を信用したいとは思わない。だが、その方がお前も僕も互いに手綱を握り合えて好都合だろう。」
少し考え込んでプレシアは
「いいわ、そのかわり条件がある。」
「条件?」
「ええ、そうよ。貴方が雇うにたる実力があるか否か示してもらえれば文句は無いわ。」
「安いな、いいだろう。どうすればいい?」
「簡単なことよ...」
「行くぞシャル。」
「了解です。坊ちゃん。」
鞘から抜き放ち静かに構える。
「覚悟はいいな・・・フェイト・テスタロッサ!」
実に簡単な条件だった。『本当にリオンを雇ったほうが効率がいいかどうか』それ
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