進化が問われるとき
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。いえ、“シオンさん”」
「ユイ、お前・・・」
ユイは小さく頷いた。そして小さな手を差し出した。
「全部、思い出しました」
「ああ、分かってる・・・」
そう言って俺はユイの手を掴んだ。
「助けるぞ、みんなを!!」
「はい、にぃに!!!」
その声には決意がこもっていた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「グアッ!!!」
「キリト君!!きゃあッ!!!」
キリトとアスナ、エリーシャは死神の攻撃に弾き飛ばされ宙を舞い地面に叩きつけられた。
「グッ、ガバッ!!」
「キリト、君・・・」
「なんて、強さなの・・・」
死神はユラユラとキリトたちに迫って来る、そんな中三人は立ち上がれずにいた。
「クソッ、こんな、ところで・・・」
「ここまで、なの・・・」
「そんな・・・」
死神は巨大な鎌を振り上げた。その時、エリーシャは思った。
『ごめんなさい、シオン。約束、守れなかった・・・』
彼女の頬に涙が流れた。それと同時に鎌が降り下ろされた。
「シオーーーン!!!」
直後、刃同士がぶつかる大きな音が響いた。
エリーシャが目を開けると目の前には死神の刃を止める“影”があった。肩まで垂れた長い黒髪、特徴的な白いロングコート、しかしそのコートにはわずかにオレンジ色に染まっていた。
「まさか、一分持たせてくれるとはな。本当によくやった」
片手には一本の刀その片手一本で死神の刃を止めているその男の声には聞き覚えがあった。
「まさか・・・」
「キリト、アスナ、エリー。あとは俺が、いや、“俺たち”がやる!!!」
刀は橙色の火をふき、死神の刃を弾き飛ばすその勢いで死神は後ろへと後退する。
振り返ったその顔は、エリーシャが、彼女が愛した人の顔だった。
「シオン・・・」
彼女は嬉しさのあまり涙を流した。その顔を見て呆れた顔でシオンは言った。
「おいおい、こんなとこで泣くなよ」
「本当にシオンなのか?」
「ああ」
「その姿は一体・・・」
「それに関してはあとで話す、さて・・・」
シオンは再び死神へと視線を移し、刀を構える。
「久々にいっちょ、派手にいこうか!!!」
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