進化が問われるとき
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俺たちは黒鉄宮の下のフロアに続く入り口に来ている。
話によると基本フロアにあるにしては難易度が高く、モンスターだけでも六十層クラスのレベルがありキバオウが率いた部隊は、命からがら転移脱出するはめになったとか。
「今は、そのことがシンカーの救出を難しくしています。キバオウが使った回廊結晶はモンスターから逃げ回りながら相当奥まで入り込んだところでマークしたものらしくて・・・、シンカーがいるのはそのマーク地点の先なのです。レベル的には、一対一なら私でもどうにか倒せなくもないモンスターなんですが、連戦はとても無理です。・・・失礼ですが、皆さんは?」
ちなみにここにいる面子のレベルを改めて確認すると、
キリト:レベル92
アスナ:レベル87
エリー:レベル88
俺:レベル92
といった具合である。この層が大体六十層くらいだとすると安全マージンを充分とるとレベルは70ほど。
「まあ、六十層くらいなら」
「全然」
「問題ないですね」
「よゆ〜よゆ〜」
そんな会話をしながら下へと移動した。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「ぬぉおおおおりゃあああああああ!!!」
久し振りに二刀流を解禁したキリトは休暇中に溜まりにたまったエネルギーをぶつけるかのごとくモンスターを蹴散らしていく。
アスナとエリーと俺は「やれやれ」といった表情でユリエールは目と口を丸くしてキリトを眺めているそしてユイは「パパーがんばれー」と気の抜けた声援を送っている。
「な、なんだかすみません、任せっぱなしで・・・」
「いえ、あれはもう病気ですから。やらせときゃいいんですよ」
「ああなったら止まらないしね・・・」
「そうだな・・・現実世界でバーサク化しないか心配だよ」
などと冗談を言っているとどうやら狩り終わったらしくキリトが戻ってきた。
「いやー、暴れた暴れた!」
「お疲れさん、アイテムかなんか出たか?」
「ああ、ほれ」
そう言ったキリトはウインドウを操作し赤黒い肉を出現させた。
それを見たアスナは顔を引きつらせた。
「な、ナニソレ?」
「《スカベンジトードの肉》だよ!ゲテモノなほど旨いって言うからな、あとで料理してくれよ」
「絶対、嫌!!」
「えぇ!?じゃあシオン!!」
「悪いキリト、俺はダンジョンやクエスト、戦闘などに関しては冒険したい性分だが料理に関してはあまり冒険したくない」
「右に同じく」
キリトは情けない声を上げ、アスナはその肉をストレージから削除した。その数、なんと24。
そんな光景を見たユリエールさんは我慢しきれずお腹を押さえて笑いを漏らした。その
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